葛と言う植物はあまり聞き慣れない植物なので、知らない方も多いのでは無いでしょうか?

この植物には人間の役に立つ凄い効能が隠されているんですよ!

今回はそんな葛の生態や開花時期、そしてどの様にして人間の役に立っているかなどを紹介していきたいと思います。

葛ってどんな植物?!~生態や開花時期について~

まず葛の名前の由来ですが、現在で言う奈良県吉野町である国栖(クズ)地方に葛が生えていたとこから来ているようです。

英名でも「Kudzu」と呼ばれていて、和名をそのまま使われている植物は珍しいんだそうです!

別名では「裏見草」と言われたりもしていますが、平安時代の和歌には恨みと掛けて裏見草と言う呼び方がよく使われているんだとか。

葛の花言葉は「芯の強さ」「恋の溜息」「活力」「治療」「根気」「努力」など力強いメッセージが込められています。

 

なので、お祝い事や誰かを励ましたいときや新たに何かを始めようとしてる人などに贈ると良いでしょう。

誕生月は、9/12と9/21です。

 

葛はマメ科クズ属のつる性で多年草です。

分布域は、北海道から九州・沖縄・朝鮮半島・台湾・中国・フィリピン・インドネシア・ニューギニアなどです。

つるの部分は物に巻き付きながら約10m程まで成長し、地面に埋まっている根っこの部分は長さ1.5m程成長すると言われています。

つるの部分を良く見ると茶色っぽい産毛のようなものが生えています。

 

花の色は紅紫色で大きく広がるように沢山の花が咲き、ほのかに甘い香りがします。

葉の部分は裏を見ると白い毛が生えているのが特徴です。

 

開花時期は8月中旬頃から9月末頃までが一番きれいに咲く満開時期になります。

ちなみに基本的に葛の花は紅紫色ですが、稀に白や薄いピンク色の花を咲かせる事もあります。

 

白色は「シロバナクズ」で、薄いピンクは「トキイロクズ」と言われています。

そして国内だと沖縄にしか咲かない種類で言うと「タイワンクズ」と言う種類のものもあります。

葛は人間の役に立つ働きをしてくれる?~葛の雑学~

葛は昔から人間の役に立つ漢方薬として使われてきました。

 

【葛に含まれる成分は下記の通りです】

ダイゼイン/プエラリン/プエラリン・キシロシド/ダイジン/ゲニステイン/ホルモネチン

 

これらの成分は、血液浄化・血行促進・新陳代謝の改善・免疫機能を高める・関節や筋肉を強める・自律神経安定・内分泌機能を高める・美容効果・鎮痛効果などなど、これ一つあればほとんどの事が解決してしまうくらい凄い効果があるんですよ!

 

元々何故このように薬として使うようになったかと言うと中国に「葛の花は酒を消す」と言うことわざがあり、当時の日本にもそのことわざが広まって葛の効能を試してみると意外な効果を発揮してくれる事から薬として使うようになったんだそうです。

 

薬以外でも活躍していて、つるの部分を使ってカゴなどを作ったり、葛の根元から取れるデンプンでとろみを出す調味料として使われたり、様々な場面で役に立っているようです。

しかし一部の海外では、つるの伸びる速度が速すぎて処理に困るということで侵略的外来種として扱われているそうです。

 

葛に関しては調べれば調べるほど沢山の雑学などが出てくるので、皆さんも是非調べてみて下さいね!

葛についてのまとめ

今回は葛について紹介しましたが如何でしたでしょうか?

こんなに人間の役に立つ植物が身近にあったなんて驚きですよね。

 

健康食やダイエット食にも使えるので特に女性の方は要チェックですよ!

勿論、観賞用として見ていても癒される綺麗な花なので成長過程なども観察してみて下さいね。

ライターMISAKI