黄色い花が可愛らしいフリージア。
このフリージアの香りはとても人気があり、日本でも多くの製品が販売されています。
今回はそんなフリージアのお話です。
フリージアの特徴
フリージアはアヤメ科フリージア属に分類される半耐寒性球根植物で、日本ではショウブとスイセンに似ていることから菖蒲スイセン、花の色から浅黄スイセン、甘い香りから香雪蘭などと呼ばれています。
南アフリカのケープ地方に10種あまりが分布し、オランダでの品種改良によって現在では150以上の園芸品種が存在しています。
夏には休眠し、ラッキョウによく似た球茎になり、葉は剣形で数枚垂直に立っています。
ロ地植えでは春に草丈が50~100㎝くらいになり、穂状花序を成して白、黄色、紅、ピンク、赤紫、藤色、オレンジ色などの花をつけます。
花は花びらが6枚ほどで6~12輪程咲かせ、白や黄色は切り花に多く用いられます。
他の色は病気に弱く、切り花生産が難しいために生花市場ではあまり見かけることはありません。
フリージアの栽培
フリージアは日当たりのよい場所を好みます。
耐寒性はやや低く、寒風や霜の当たると葉が黒く傷んでしまうので、冬はベランダなど屋根のある場所に置いて管理します。
霜の心配のない地域は路地でも冬越し出来ます。
芽が出てくるまでは土が乾いたときにたっぷりの水を与えます。
肥料は植え付けの前に緩効性の化学肥料を土に混ぜ込み、その後は液体肥料を花が咲くまで与え続けます。
植え付けは秋の遅い時期で、あまり早く植えてしまうと冬までに葉が大きく生長しすぎて、寒さの被害を受けやすくなります。
10~11月頃に植えるのがベストです。
植え付ける時は球根の頭が隠れる程度にし、葉が10㎝伸びてきたら、株元がぐらつかないように1㎝程の厚みで土を足します。
春の早い時期に開花し、花を楽しんだ後は花柄を摘み取っていき、最後ははなっくきを切り落とします。
葉だけは球根の生長のためにそのままにしておきましょう。
6月に葉が黄色くなったら、球根を掘り上げ、葉の部分を縛って陰干しし、周りの土を良く落とすようにします。
舌の苞にくっついているしぼんだ球根と葉を取り除き、ネットなど通気性のよい袋に入れて雨の当たらない冷暗所で保管します。
フリージアの香り
フリージアの花はとても強い香りがします。
その強さはキンモクセイやバラと並ぶと言われ、特に白色のフリージアの香りが強いと言われています。
白色はキンモクセイのように甘い香りをだし、黄色は甘酸っぱい香りがします。
フリージアの花言葉の「あどけなさ」「純潔」「多くの人に愛されてきました」は、この香りからきているのだそうです。
ちなみに、色別では白が「あどけなさ」、黄色が「無邪気」、赤色が「純潔」、紫色が「あこがれ」だそうです。
一般的にフリージアの香りと言われて市場で販売されているものは天然のものではなく、合成香料です。
とても人気があり、多くの製品が販売されているので、いくつかをご紹介します。
「ボディファンタジー フリージア」は香水よりも香りの強いボディスプレーで、アメリカの女の子たちに人気があります。
気軽に使えるボディスプレーで、いつでもどこでもシュッと一吹きするだけで、体全体がフリージアの香りで包まれます。
上品でエレガントなボトルも魅力の製品です。
「ジョーマローン イングリッシュ・ペア―&フリージア」は上品なボトルの大人の香水です。
洋ナシとフリージアの絶妙な香りが人気です。
フルーティーな香りが徐々に華やかなフリージアの香りになり、清らかで知的な女性の印象を与えてくれます。
どの世代の人にも合う完成度の高い香りは、ぜひおすすめです。
(ライター ナオ)