イチョウの木が緑色から黄色に色づいて来たら「銀杏」が生り始めます。
肌寒くなってきて、秋の季節がやってきますね。
ここでは、銀杏が苦い理由について調べてみたいと思います。
銀杏の美味しい食べ方も紹介しちゃいますよ。
銀杏とは?
扇型の葉が特徴的なイチョウの木に生る実が「銀杏」です。
銀杏は食べることもでき、独特の匂いと苦さがあります。
銀杏を食べ過ぎると「銀杏中毒」という中毒症状を引き起こします。
腹痛、嘔吐、めまいに始まり、ひどい場合には呼吸困難や痙攣を起こして死亡する例もあります。
銀杏の過剰摂取は危険です!
大人は50個ぐらい、子どもは7個までにしましょう。
また、銀杏の実に直接肌が触れると皮膚がかぶれてしまう「銀杏かぶれ」という症状もあります。
銀杏の実を触るときには必ず、ゴム手袋をしましょう。
銀杏が苦い理由
銀杏の苦い理由は”アルカロイド”という成分が原因です。
このアルカロイドという成分は、滋養強壮に効くといわれているのですが、銀杏中毒を引き起こす成分でもあるので、食べすぎには気をつけましょう。
銀杏は臭い匂いを武器にして、動物などから食べられないように身を守っているので、この苦さも身を守るための苦味なのかもしれません。
銀杏が好きな人は、この銀杏の苦さがやみつきになるんですよ。
銀杏の効能
銀杏には、ビタミンA、B群、C、E、K、銅、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムが含まれています。
ですので、肌荒れやむくみ、アンチエイジングに効果があります。
また、疲労回復や免疫力を上げる効果もあります。
他には、貧血の予防や頻尿の改善などもあるそうです。
漢方では、気管支の薬として使われることがあり、喘息や咳止めの効果があるそうです。
銀杏の下処理
[お鍋で]
①ゴム手袋をします。
②銀杏の殻を剥く。
(銀杏の殻はとっても固いので、ペンチなどで割りましょう)
③銀杏を茹でます。
銀杏がかぶる位の水を沸騰させます。
銀杏を茹でているときにかき混ぜると、薄皮が勝手に剥けます。
銀杏がツヤツヤになって綺麗な色になったら完成です。
水気を切ったらこのまま冷凍保存も出来ますよ。
[レンジで]
①茶封筒に銀杏を入れます。
②封筒の底の端っこを少し切ります。
③封筒の口を2~3回折ります。
④500Wのレンジで40~50秒チン!します。
2~3回「ポン!」と破裂音がしたら完成です。
[銀杏の苦味を取る方法]
①銀杏の殻に割れ目を入れます。
②少ししょっぱいくらいの塩水に一晩漬けて置きます。
③フライパンに入れて、弱火~中火で5分ぐらい炒ると出来上がり。
銀杏の美味しい食べ方
ビールによく合う「塩炒り銀杏」
殻付き銀杏をフライパンで5分炒った後に、一掴みのお塩を入れて軽く混ぜ合わせると、塩味の炒り銀杏の出来上がりです。
銀杏がホワホワで美味しいですよ。
やみつきになる「銀杏の素揚げ」
銀杏の実を油で揚げるだけです。
銀杏が香ばしくて何個でも食べれちゃいます。
ほっこりする「銀杏の炊き込みご飯」
米一合に対して、塩一摘みと昆布10センチ、下茹でしてある銀杏を15個ぐらい入れて炊飯器で炊けば出来上がりです。
銀杏のモチモチ食感とご飯がベストマッチです。
銀杏の匂い
銀杏って臭くないですか?
銀杏独特のあの匂い・・・臭くてたまりません!
銀杏の臭みの成分は酪酸とヘプタン酸です。
くっさーい銀杏をうっかり踏んでしまったことはありませんか?
靴を洗っても臭く、いつまでも臭いですよね・・・。
そんな銀杏の匂いを消すには重曹を使うといいそうですよ。
銀杏は食べることもできますが、銀杏の臭い匂いは食べるときにも感じます。
黄色の銀杏は味がありますが、臭みもあります。
早取りの銀杏は柔らかくて、匂いが控えめです。
お値段が少し高めですが、翡翠のような綺麗な緑色をしています。
銀杏が苦い理由についてのまとめ
銀杏が苦い理由は”アルカロイド”という成分だったんですね。
銀杏の苦味も臭い匂いも、身を守るためのものだとは驚きました。
銀杏が好きな人にとっては、あの独特の匂いと苦味がたまらなく美味しいんですよね。
銀杏の季節になってきました!ホクホクモチモチの銀杏を美味しくいただきましょう。
(ライター 雲呑)