ヒガンバナによく似た花、「ダイヤモンドリリー」。
切り花や鉢植えなど、様々な用途に利用されています。
ダイヤモンドリリーがあるだけで、部屋や庭がとても明るく素敵な雰囲気に大変身しそうです
そこで今回は、ダイヤモンドリリーの生態や開花の季節などについてまとめていきたいと思います。
ダイヤモンドリリーの生態
南アフリカ原産で、ヒガンバナ科に属する植物です。
ヒガンバナによく似ているのも納得ですね。
花弁は光が当たるとまるでラメをふったようにキラキラと輝くので、「ダイヤモンドリリー」という名前が付けられたと言われています。
日本では縁起が悪いとされるヒガンバナに似ていることから、あまり親しまれてきませんでした。
しかし近年では品種改良により様々な品種が登場し、日本国内でも切り花や鉢植えとして人気が出てきています。
ダイヤモンドリリーの学名である「ネリネ」は、神話に登場する美しい水の妖精「ネーレーイス」からつけられたとされており、いかにその美しさが人々を魅了してきたかが分かりますね。
草丈は約30~40㎝。
白、赤、ピンク、オレンジ、紫などカラーバリエーションも豊富ですね。
開花時期は10月から12月頃で、一つの茎に5㎝程度の花が10輪ほどまとまって咲きます。
水はけ、日当たり、風通しの良い場所を好みますが、乾燥に強くやせた土地でも育つので、あまり手のかからない植物です。
しかし寒さには弱く、日本の冬は室内での管理が望ましいでしょう。
また、湿った状態が苦手なのでやや乾燥気味に育て、梅雨の時期などは雨の当たらない場所に避難させましょう。
開花時期は10月中旬から12月頃で、花もちが良く1ヶ月近く花を楽しむことができるのが、ダイヤモンドリリーの特徴。
特に切り花の場合はすぐに枯れてしまうものが多い中で、花もちの良いダイヤモンドリリーはプレゼントやブーケなどでも重宝されています。
白いダイヤモンドリリーは、ウェディングブーケのメインに使われたりもしますね。
ダイヤモンドリリーの品種
ダイヤモンドリリーは品種改良が盛んに行われており、現在ではたくさんの園芸品種が登場しています。
今回はそんな中から、原種を中心に紹介していきたいと思います。
サルニエンシス
一般的にダイヤモンドリリーというとサルニエンシスを指すことが多く、多くの園芸品種の元となった品種です。
草丈はやや高めの45㎝程度まで成長。
サルニエンシスからさらに色ごとに細かく品種が分かれており、通常は色名での流通がほとんどです。
ボーデニー
ダイヤモンドリリーの中でもポピュラーな品種であり、耐寒性もあり丈夫です。
花色は上品なピンクや白。
春植えの品種で、4~5月頃に植え付けを行います。
クリスパ
ダイヤモンドリリーの原種の一つであり、ウンデュラータとも呼ばれます。
他の品種よりも耐寒性があり、丈夫で地植えでの栽培も可能。
花は遅咲きな上に一つ一つが小ぶりですが、花数は多く繊細で上品な雰囲気が好まれています。
フミリス
細く繊細な花弁が反り返り、他の品種とはやや雰囲気の異なるフミリス。
本種もダイヤモンドリリーの原種の一つであり、淡いピンク色が美しいです。
どの品種も、ヒガンバナに比べると上品で繊細なイメージが強いですね。
一つの花弁が10㎝近くある大ぶりな品種などもあるので、あなたにピッタリなものを選びましょう。
ダイヤモンドリリーについてのまとめ
ダイヤモンドリリーには「また会う日を楽しみに」という花言葉があります。
新しい門出やお別れのシーンに、ダイヤモンドリリーを使った花束やアレンジメントを贈ってみてはいかがでしょう。
花もちもいいので、長い間楽しんでもらうことができますし、おすすめです。
(ライター もんぷち)