モミジアオイという植物をご存知でしょうか?
花を見ればもしかしたら、あなたも一度はどこかで見かけたことがあるかもしれません。
モミジアオイの特徴
モミジアオイはアオイ科の宿根層で、北米が原産です。
背丈は1.5~2mくらいで、ハイビスカスのような花を夏に咲かせます。
花は花びらが5枚で、大きさは15~20㎝ほど。
色は鮮やかで表面に光沢があります。
朝に咲いて夕方にはしぼんでしまう短命な花ですが、次々と蕾がつくので、シーズン中は休みなく花を楽しむことが出来ます。
茎はほぼ直立し、触ると白い粉が手につきます。
木はとても硬く、葉は基部がついた状態で3~5裂し、このことがモミジアオイの名前の由来にもなっています。
秋になると葉は黄色く色づき落葉します。
ハイビスカスによく似ている花ですが、花びらの間が空いているのがモミジアオイの特徴です。
モミジアオイの栽培
モミジアオイの栽培は大型の花なので庭植えが適しています。
暑さに強く、炎天下でもよく育ち、花を咲かせますが、湿り気のある土壌を好むので、地植えの場合でも、植え付けの後2週間と、乾燥気味の時はたっぷりと水を与えるのが良いでしょう。
鉢植えにする場合は5月の時点で朝夕の2回しっかりと水やりします。
土は腐葉土などをしっかりと混ぜ、乾燥した牛糞を混ぜ込んでも良いかもしれません。
植え付けは3月下旬~5月中旬。
冬は地上部が枯れ、根の状態で過ごしますが、寒さの厳しい地域では敷きワラなどをして防寒し、根が凍らないようにしてあげましょう。
とてもよく生長するので1年を通して肥料を与えるのが賢明。
花を増やしたい場合は種子を採るようにしますが、種子がしっかりと熟すまで花をつけておくということは、見栄えも悪くなりますし、何より種子を作るためのエネルギーが種子にいくので、花付きが悪くなります。
それを覚悟の上で咲き終わった後も花をつけっぱなしにしておけば、一つの花から30個ほどの種子を採ることが出来ます。
翌年5月に種を蒔くと発芽して目が出ます。
もっと簡単に増やすのは株分けです。
3~5月頃に多いくなった株を根を傷めないように分割して植え付けます。
最初は種を植えるのはオススメですが、上手に育てることが出来たら後は株分けして増やして行くのが手っ取り早い方法かもしれません。
モミジアオイの種類
園芸品種はありませんが、アメリカフヨウとの雑種が知られ販売されています。
色は白やピンク、オレンジなどがあります。
モミジアオイの花言葉
モミジアオイの花言葉は「温和」「穏やかさ」「優しさ」「努力の賜物」などで、母の日の贈り物や愛する人への贈り物などに最適です。
アオイ科の他の花々
モミジアオイが属するアオイ科は双子葉植物で、1500もの種類に分類されています。
見栄えのする美しい花を咲かせるものが多く、良く知るところではハイビスカス、フヨウ、ムクゲ、タチアオイなどの他、野菜のオクラや、繊維を利用する為に栽培されるワタやケナフなどがこれに当たります。
草本または木本で、花は両性花で、中央部分にあるおしべが花弁と根元で一つになり、雄しべ同士も合着して筒状になります。
アオイという名前はもともと、葉に向日性があることから「仰ぐ日」の意味で使われます。
良く言われる徳川家のアオイは、アオイ科の植物とはまた別もので、ウマノスズクサ科に分類されるフタバアオイの葉をデザインしたものです。
いかがでしたでしょうか。
パッと見て目を惹く大きな花をつけるモミジアオイ。
名前にもどことなく風情を感じるこの花は比較的簡単に栽培できるようです。
種は10粒前後入って300円ほどで販売されていますので、興味のある方はぜひ栽培にチャレンジしてい見てくださいね。
(ライター ナオ)