ランタナという花をご存知でしょうか?

何と!!咲いている間に・・・・・

ランタナの特徴

ランタナは学名ではランタナ・カマラといわれ、中南米が原産のクマツヅラ科の常緑小低木です。

南アメリカ原産で世界中に帰化植物として定着し、日本では小笠原諸島や沖縄諸島に移入して分布しています。

ランタナ属全体を見ると150種類の低木や多年草を含み、熱帯・亜熱帯では広く野生化してオーストラリアや東南アジアではやっかいな雑草として問題になっている種類の植物でもあり、国際自然保護連合の世界の侵略的外来種ワースト100にも指定され、日本でも環境省の要注意外来種生物リストに指定されています。

 

蔓状に横に這って茂みのような状態を作り、茎には細かい逆棘が沢山あるために扱いにくいのですが、コバナランタナなどと掛け合わせ、様々な園芸品種が作り出されています。

葉は対生で表面がざらつき、温かい地域では高さ1.5mほどまで生長します。

ランタナの花

ランタナの花はたくさんの小さい小花からなり、5~10月にかけて咲きます。

花は外側から順に咲き、中心部分が新しくなっています。

開花後、時間がたつと次第に花の色が変わり、同じ花でも外側と内側では花の色が異なるというのが最大の特徴です。

基本種は咲き始めがオレンジ色でその色がだんだんと赤色に変化していきます。

 

他にも黄色がオレンジに変化するタイプ、ピンクがクリーム色に変化するタイプ、白がクリーム色に変化するタイプがあり、その様子から七変化という別名もついているほど。

開花時期がアジサイと同時期で、葉も似ていることから間違われることが多いのですが、花の色がとても派手で目立つのがランタナです。

ランタナの実

ランタナの果実は黒い液果で有毒です。

未熟な種子にはランタニンという毒が含まれていて、それを食べた家畜などが肝障害を起こすことが知られ危険視されてきましたが、数年前の調査で、その毒性がそれほど強いものではないということが分かったのだそうです。

園芸種としてのランタナ

園芸種としては、低木状になるものやハチ向きのコンパクトブッシュ状の樹形になるもの、ほふく性のもの等があり、他にも花が咲かなくても楽しめる葉に斑が入った品種なども人気があります。

 

開花時期が長く、丈夫なので鉢物として一般的に流通され、寒さにも比較的耐えるので関東地方南部では戸外でもよく冬越しします。

主な栽培種として知られているのは、原種のランタナ・カマラやランタナ・カマラの園芸品種コンフェッテ、コバノランタナ等です。

ランタナの栽培方法

ランタナは日向から半日陰に置くことが出来ます。よく日光に当てた方が花付きが良くなり、株の姿もかっこよくまとまります。

夏の暑さにも強く、長い期間花を楽しめるので栽培種として人気があります。

 

水やりは土の表面が乾いてからで、冬は乾かし気味に管理します。

花がたくさんついている時や夏の暑い時期には毎日たっぷり水を与えて、水が切れないように管理します。

 

地植えする場合は根付くまでの間、しっかり水を切らさないようにすれば、あとは水やりの心配はありません。

鉢植えの場合、春から秋の成長期に窒素、リン酸、カリがバランスよく配合された肥料か、もしくはリン酸分がやや多めの肥料を規定量置き肥として施し、花が咲き盛りの時には少し多めに肥料を与えるようにします。

 

地植えの場合は春と秋の2回施す程度で大丈夫です。

病害虫に強く、心配はほとんどありません。

 

鉢の場合は1~2年に1回は植え替えを行い、根詰まりを防がないと花のつきが悪くなります。

増やしたい時は挿し木します。5~9月に枝を2節ほど切手バーミュキュライトや鹿沼土などの清潔な用土にさし、増やします。

(ライター ナオ)