「オニユリ(鬼百合)」と聞いて、どんなイメージを持ちましたか?
名前に「鬼」が付いているので、とても怖い姿なのかもしれません。
見るだけで襲われそうになるとか、見るだけで攻撃されたりとか・・・オニユリは鬼と関係があるのでしょうか。
オニユリがどんな花を咲かせるのか調べてみました。
オニユリって?
「オニユリ(鬼百合)」は、ユリ科の植物です。
別名「テンガイユリ(天蓋百合)」とも呼ばれています。
中国、朝鮮半島、グアムで自生していて、日本には中国から渡来し、日本全域で見られることができます。
オニユリは病気に強く、強い耐久性を持っているので、お庭でのガーデニングにも向いています。
初心者の方にも◎
ほったらかしにしていても、勝手に咲いていたりすることもあります。
オニユリは1~2メートルの丈になり、ユリのなかでは大型です。
平たくて細長い葉っぱは先が尖っていて、小さめです。
互い違いに付いた葉っぱの間から長い茎を伸ばしていて、その茎は紫褐色で小さな斑点があります。
花粉は花びらの斑点と同じ暗紫色です。
花粉が洋服などの衣類に付くと取れなくなるので気をつけましょう。
オニユリの花
オニユリの開花時期は7~8月の夏頃です。
オニユリの花はオレンジ色をしています。
その中に暗紫色の斑点があります。
花びらがくるりと上に強く反り返っていて、丸い形をしています。
花を下向きに咲かせるので、照明のシャンデリアのような感じです。
花は直径10センチぐらいの大きさで、1つの茎に20~30輪ぐらい咲きます。
オニユリは花の形や色が赤鬼の顔に似ているので「鬼百合」と名付けられたそうですが、似てるかなぁ・・・
ムカゴ
オニユリは種ではなく、葉の付け根に”ムカゴ”という実を付けます。
ムカゴとは小さな芽のことです。
ムカゴからオニユリを育てることもできるんですよ。
暗紫色をしたムカゴは、食べることができます。
お米と一緒に炊く、「ムカゴご飯」はとっても美味しいですよ。
お芋みたいにホクホクしています。
また、オニユリには球根ができます。
この球根を”ユリ根”と呼び、これも食べることができます。
天ぷらや茶碗蒸しなどが美味しいですよ。
そして、オニユリの球根を乾燥させたものは漢方薬にも使われているそうです。
滋養、消炎、利尿の他に、解熱や咳を鎮める効果があるそうです。
オニユリの仲間
オニユリには、見た目や形がとても似ている仲間がいます。
すごく似ているので、よく間違えられます。
コオニユリ(小鬼百合)
オニユリにそっくりですが、オニユリよりも少し小さな花を咲かせます。
葉っぱの幅も少し小さいです。
コオニユリにはムカゴがありません。
オウゴンオニユリ(黄金鬼百合)
長崎県対馬にのみ自生しています。
オニユリの突然変異で生まれました。
オニユリにそっくりな形ですが、色が違って、オウゴンオニユリは黄色です。
オニユリの花言葉
オニユリの花言葉は怖い名前とは全然別で、良い意味の言葉が多いんですよ。
「愉快」「陽気」「華麗」「賢者」
楽しくて、明るくて、綺麗で、賢くて・・・そんなあの人にオニユリの花束をプレゼントしてみませんか?
男性にも女性にも贈ることのできる花です。
オニユリについてまとめ
オニユリと初めに聞いたときは、名前に「鬼」と付くのでとても怖い容姿をした花なのではないか?っと想像しましたが、全然そんなことはなく、とても元気に咲く花でした。
色はなんとなく解りますが、私は花の形が鬼の顔に似ているようには見えません・・・
どちらかと言ったら「豹柄」ですよね(笑)
オニユリは英名で”Tiger lily”と言うので、豹柄ではないですが、虎柄のユリのほうが合っているような気がします。
(ライター 雲呑)