大人になると、革製品の一つや二つ持つようになりますよね。

大体「革」というと、牛やワニ、ヘビなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかし世の中には実に様々な動物の革で作られたものがたくさんあるのです。

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その中でも今回ご紹介するのが「センザンコウ」。

革製品に詳しい人なら知っているかもしれませんが、あまり聞き慣れない名前ですよね。

一体どんな動物の革なのでしょうか。

センザンコウってどんな動物?

センザンコウはインドや東南アジア、アフリカに生息している動物で、見た目はアルマジロに似ています。

人間の爪のような成分でできた硬いうろこで全身が覆われており、敵に遭遇すると丸まって身を守ります。

 

このうろこはとても強靭で、天敵であるライオンなどの猛獣に襲われても大丈夫という、まさに「鎧」の役割を果たしているんです。

このうろこの重さは体重の20%にもなると言われているんですよ。

 

種類によって大きさはまちまちですが、小さいものだと30~35cm(尻尾55~65cm)、大きいものは75~85cm(尻尾65~80cm)になります。

これを見てわかる通り、センザンコウはとても尻尾が長いんです。

 

そしてもちろん尻尾にも硬いうろこがびっしり。

このうろこは硬いだけではなくとても鋭く刃物のようになっており、尻尾を振り回すことで敵に攻撃することも可能なんです。

センザンコウは攻めと守りを実にバランスよく装備した生き物ですね。

センザンコウを使った革財布

センザンコウがどんな動物か分かったところで、センザンコウを使った革製品について見ていきましょう。

センザンコウの革は独特なひし形の格子模様が特徴で、他の動物の革にはない迫力があります。

 

表面は硬く強度があり、財布や小物として加工されることが多いです。

あまり大きなもの(バッグなど)に加工されることがないのは、革自体がそんなに大きくないというのもありますが、センザンコウの革がとても貴重だということも理由の一つです。

かなり希少価値が高く値段も張るので、「センザンコウの革を贅沢に使って作りました」なんてことは難しいのかもしれません。

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密猟で絶滅の危機

先ほどセンザンコウの革はとても貴重だという話をしましたが、その理由についてもお話しします。

実はセンザンコウ、世界で一番密売されている動物と言われるほど、密猟者によって密猟されている動物なのです。

 

密売市場の約20%はセンザンコウが占めていると言われるほどなんですよ。

聞いたこともないような動物がそんなに密猟されて出回っているなんて、衝撃の事実です。

 

革だけではなく、うろこは漢方薬、肉は食肉として需要が高いため、かなりの数が密猟によって殺されているのが現状です。

どの地域においても数が激減しており、状況はかなり深刻なのです。

 

自然界では攻守優れた鎧を持つセンザンコウですが、密猟者と遭遇しても逃げずにその場で丸まってしまうので、人間には容易に捕獲されてしまうというなんとも悲しい事実…。

現在では絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約でも規制されていますが、それでも数は減少の一途をたどっているようです。

そのため革についても新しく流通することはほぼなく、希少価値が高まり手に入りにくくなっています。

 

センザンコウの革製品が高いのはその為です。

好きな人には悪いですけど、悲惨な密猟の現状を知ってしまったら、もうセンザンコウの革製品なんて出回ってほしくないですね。

もし手に入れたとしても、密猟という悪事の片棒を担いでいるかもしれないと思ったら、気持ちよく使えなくなりそうです。

センザンコウまとめ

センザンコウの革を使った財布って、とても個性的で素敵なものも多いんですよね。

ですがむやみに命を奪ってまで持ちたいかどうかと言ったら、私の答えは「NO」です。

どんな生き物でも、人間の娯楽のために殺されるべきではないと思います。

(ライター名 もんぷち)

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