ムカデを見るとゾっとします。あの赤と黒の鮮やかすぎる毒々しい色(トビズムカデ)、不必要なほどの脚の多さ、クネクネと曲がる体節・・・それが万が一にも自分の背中にワサワサと入ってきたときのことを想像すると、もう鳥肌が立って悪寒を感じ、卒倒しそうになります。

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ムカデのおぞましい思い出

田舎暮らしの日常では、布団の中に入っていたとか、天井からポトリと落ちてきたとか、風呂場の排水溝から侵入してきた・・ということをよく聞きますし、なにより凶暴で攻撃的で、ヒトによく咬みつき、しかも毒を持っていて咬まれたところが腫れあがって激しく痛む・・などと自らの経験談を語られれば、その容姿もさることながら、ムカデに対する恐怖感、嫌悪感は増すばかりです。

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私が初めてムカデを見たのは、まだ子どもの頃、自然豊かな山間部にある親類の家に泊まりにいったときです。その家の縁側を色鮮やかな紐のような何かがモゾモゾと横切って行くのを見つけました。あれは何かと問うと、ムカデだよと教えてくれたのです。

親類のオジサンは火箸でそれを捕まえると、一升瓶を持って来させ、その中にムカデを器用に入れて閉じ込めました。中にはドロっとした液体が入っており、ムカデはその中で体をくねらせてもがいていました。

lgf01a201312240900著作者: Vive La Palestina

ムカデには咬まれると腫れあがるくらいの強い毒があるけど、こうして油の中に漬けておくと、何にでもよく効く薬になるんだよ」と教えてくれました。この家では、ムカデが出現することがさして珍しいことでないのだそうです。

当初はお泊まりが嬉しくて、テンションが最高潮に上がってはしゃいでいた私ですが、その一件を目撃すると、もう興奮も一気に醒めてしまい、シュンとなってしまいました。そしてまだモゾモゾと動き回っているムカデを詰めた瓶の中を覗きこみながら、またあとで出てくるのでは?もし咬まれたらどうしよう・・という不安と恐怖を覚えていたのです。

結局その晩は、無理を言って二階の部屋に換えてもらいましたが、それでも安心できず、朝まで熟睡できませんでした。咬まれたわけではありませんが、私にとっては、おぞましい記憶のある動物なのです。

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■これは気持ち悪い!グロい虫ランキング

ネズミや蝙蝠も捕食するムカデ 天敵は?

ムカデは漢字で百足と書くように、脚の本数が多いのがその特徴でもあります。一つの体節から左右一対の脚が出ており、最も代表的な赤と黒のトビズムカデでは21対(42脚)、種によってはその名の通り数十対から名前以上に100対(200脚)を越えるものまでさまざまです。

ムカデ類は、土壌中で生活する眼の無いものが多く、ミミズのように土中を掘削して移動するものもいます。オオムカデなどの一部の種では複眼を持ち、地上や樹上を活発に行き来して、盛んな捕食活動をして生活しています。

ムカデは肉食で知られ、ゴキブリやセミなどの昆虫類から、ネズミやコウモリなどの自分の身体よりも大きな小動物まで補食することが知られています。

逆に天敵といえるものには、モグラ、鳥類、ヘビなどの爬虫類やカエルなどの両生類があげられますが、油断をしているとこれらも逆にムカデの餌食になることがあります。クモやサソリなどは、喰ったり喰われたりお互いに補食しあう関係です。

ムカデは強力な顎と毒腺を持っており、咬むことで相手を弱らせて補食します。ムカデの毒は、ハチ毒に近く、アミン類と酵素類の複合毒です。タンパク質が主体なので熱に弱く、ハチの『刺す』と違い、『咬む』ので毒素の広がりは少ないといえます。

ムカデvsヘビ 喰われた相手を喰い破る

ムカデと蛇の戦いを思い浮かべた時に、やはり平均的には体の大きさでは蛇の方が上ですし、自然界の食物連鎖の関係では虫たちは爬虫類の下に位置づけられるケースが多い事から、蛇がムカデを捕食する結果が予測出来るのではないでしょうか?

マムシの幼体vsムカデ

まずはマムシとムカデの対決シーンです。マムシといえば日本人に最も馴染みの深い、それでいて日常生活の中で最も遭遇したくないランキングNo.1の毒蛇ではないでしょうか?

これはマムシの成体ではなく、体の小さい幼体とムカデの対決です。

体長はほぼ互角、ムカデは時々小型の爬虫類や哺乳類を捕食し、同様にマムシも蟲や小型の哺乳類を捕食します。

成長しきったマムシであれば圧倒的にマムシが有利ですが、体の小さい幼体ですのでムカデも負けてはいないかも知れません。

どちらが攻めているのか良く分からない動画ですが、ムカデがマムシを捕食しているのだと思います。

多くの場合、体が同じ位の大きさだった場合はムカデがヘビを捕食するようです。

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まれにヘビの方がムカデを捕食するケースもあるようですが、獲物を丸呑みにするヘビの体内でも生命力の強いムカデはそう簡単には死にません。

喰われた相手を喰い破るムカデ

驚くべき事に一度ヘビに喰われたムカデがヘビの体を尻尾側から突き破り、ヘビを殺してしまいました。

ヘビは消化器官でゆっくりと獲物を消化しますので、ムカデのような生命力の強い生物を捕食すると体を突き破られる危険性があるようです。

恐るべきムカデの生命力です。

ムカデvs蜘蛛 蜘蛛の巣に捕らわれたムカデの反撃

カマキリや蜂までも巣に捕らえ、糸で身動きを封じて倒すテクニシャンのクモと、ヘビに呑まれても腹を食い破ってヘビを殺す事もあるムカデの対決です。

地上で遭遇すれば体の軟らかいクモにまず勝ち目はありませんが、この闘いはムカデがクモの巣に引っ掛かった状態での攻防です。

しぶとく生命力の強いムカデはクモの巣から脱出する事が出来るでしょうか?

クモが得意のグルグル殺法でムカデの動きを封じたかと思いきや、ムカデはまだ上半身を動かす事が出来る状態でした。

クモは一瞬の隙を突かれてにムカデに捕まり、食べられてしまいました。

しかし、この後ムカデはどうなったのでしょうか?

しばらくはクモの巣で下半身の動きを封じられたままクモの巣の住人となり、獲物が引っ掛かってきたらそいつを捕食して生き延びるのでしょうか?

非常に気になるところです。

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ムカデvsサソリ ムカデに一方的にボコられるサソリ

ムカデやサソリと言えば、グロテスクで強力な毒を持つため、人間にとってはあまり良いイメージではありません。

出来ればあまり実物にお目に掛かりたくない毒虫達ではありますが、この2つの生物が戦えばどちらが勝つでしょうか?

ファーストコンタクトではサソリも攻撃の姿勢を見せるものの、相手が大きすぎた為かすぐに戦意を喪失し、ムカデに一方的にやられてしまいました。

サソリやムカデの中にも大小様々な種類が存在し、毒の強さもそれぞれ違います。

もっと大型のサソリとムカデが対決すれは、また別の結果になっていたかも知れません。

■「ムカデ」のつがい説は本当か?

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■「ゲジゲジ」は益虫で良いやつなんだぜ?

■「ハサミムシ」って害虫なの?実は意外とかわいいやつだった!

ムカデに噛まれた時の対処法

もしムカデに咬まれたら、即座に熱め(43度以上)のお湯で傷口を洗い流しましょう。
激しい痛みを伴いますので、ついつい温めるより冷やしてしまいがちですが、冷やすと痛みが増してしまい、症状を悪化させてしまう可能性が高いので、十分に気をつけて覚えておいてください。

【巨大ムカデの恐怖 噛まれた人たちの悲惨な姿・・・】

 

ただし毒そのものは、咬まれてすぐに死に至るほど強いものではありません。適切な処置さえ施せば、『アナフィラキシーショック』を起こさない限り、命に関わることはありませんし、国内でのムカデによる死亡例はまだありません。

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家の中でムカデに遭遇してしまったら?

オオムカデ類は、暖かい湿度の高い場所を好み、またゴキブリなどを補食しますので、ちょっとした隙間を見つけては、えさの多い家の中に容易に侵入してきます。特にお風呂場や洗面所、台所などがお気に入りの場所といえます。

もし屋内でムカデを見かけたら、とにかくすぐに逃げた方が良いです。なぜならムカデは意外にも素早く動きますし、攻撃性が高いので、咬まれる可能性が高いからです。

漢方薬や民間療法としてのムカデの薬効は?

ムカデは、昔から漢方薬として使われてきました。蜈蚣(ごこう)、天龍などと呼ばれ、干したものを他の材料と一緒に煮出したり、粉末にして使います。漢方薬店では、干からびて棒状になったものが束ねられて売っています。頭の色により等級が分かれ、赤、青、黒の順で高級なのだそうです。薬効のほどは・・???

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【三元漢方】

また日本の民間療法では、生きたムカデを捕まえて、植物油の中にそのまま浸け込みます。一月ほどでムカデは油に溶けて消滅してしまいますが、そのムカデのエキスが溶け込んだ油を火傷や皮膚炎などの傷口に塗りこめるそうです。

民間療法は、医学的な根拠のないものがほとんどです。お試しになるのはあくまでも自己責任の範囲でお願いします。

(ライター:オニヤンマ)

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