アルマジロトカゲはまるでちっちゃな恐竜みたいでペットとしてとても人気があります。
そんなアルマジロトカゲの寿命はどれくらいなのでしょう?
アルマジロトカゲはヨロイトカゲ科ヨロイトカゲ属に分類されるトカゲです。
南アフリカ共和国西部の固有種で全長は21㎝、体形は扁平で左右の鼻孔が開閉するようになっています。
後頭部には刺のような突起がある大型の鱗が6枚並んでいて、胴体の背面にも同じ鱗が15~17枚、尾にも同じく環状に並んでいます。
岩の多い荒地に生息していて、昼行性。
8~10頭からなる群れを形成し、岩の隙間などで生活していることもあります。
外敵に襲われるとすぐに岩の隙間などに逃げ込み、逃げ場のない所ではまるでアルマジロのように、尾をくわえて体を丸める防御行動をとり、そのことが名前の由来にもなっています。
食性は動物食で昆虫などを捕食。
繁殖形態は胎生で1~2頭の幼体を産みます。
アルマジロトカゲの希少性
アルマジロトカゲはもともと南アフリカという限られた地域の固有種ということもあり、非常に希少性が高くい生き物です。ワシントン条約でも輸入を規制されている動物です。
独特のフォルムとその飼育しやすさから乱獲が進み、現地でも生息数は激減し、ワシントン条約でも輸入を規制されています。
日本で流通することも稀で、例え流通したとしても、その値段は30~40万円もします。
時々、10万円以下の個体がインターネットなどで販売されていますが、その個体は密輸の可能性があり、購入者も罰せられますので注意が必要です。
アルマジロトカゲの飼育
アルマジロトカゲは見た目とは裏腹で温厚な性格をしています。
野生時でも群れをつくるなど、社会性も持っていますし、幼体の頃から手間をかけて飼育すれば、ハンドリングも出来るようになります。
飼育ケースは90㎝クラス以上の容器で、床面積がなるべく広いものを用意します。
砂を浅めに敷くか、タイルを床に敷き、シェルターの代わりになるような岩の割れ目をイメージしたものが必要になります。
適温は幅広く、暑さや寒さに強いと言えますが、基本は25℃。
ライトなどでホットスポットを作り、その場所は40℃を超えるくらいがよいでしょう。
夜間は全ての保温を止めて温度を下げ、15~21℃くらいになるようにします。
乾燥系のトカゲですが、適度の湿度は必要になります。
朝晩の霧吹きを忘れずに、湿度は25~55%を保つようにすると良いでしょう。
時々日光浴をしてあげるのも忘れずに!!
紫外線を含む紫外線灯なども必要です。
床材は乾燥しやすいものがよく、砂を浅めに敷くか、ざらざらした素材のタイルを敷くなど工夫が必要です。
エサはコオロギやミルワーム等、カルシウム剤などを添加して与えるのがベストです。
水入れの水は汚れる前に交換しましょう。
ゲージ内のレイアウトをするときは乾燥にも強い植物を選択し、水を多く必要とする植物は入れないようにした方が無難です。
例えばエアープランツや流木等、乾燥地帯に似つかわしいものを選択しましょう。
アルマジロトカゲの寿命
アルマジロトカゲは上手に飼育すれば10年以上は生きるといわれています。
長いお付き合いになりますから、それなりの覚悟を持って購入することが必要です!
アルマジロトカゲの生態と寿命についてのまとめ
南アフリカ共和国西部の固有種で全長は21㎝ほど。
非常に希少性が高く、ワシントン条約でも輸入を規制されている動物。
日本で流通することは稀で、例え流通したとしても、その値段は30~40万円ほど。
飼育はそれほど難しくなく、一般的な乾燥系のトカゲと同じように飼育できる。
上手に飼育すれば10年以上は生きると言われる。
(ライター ナオ)