烏骨鶏の特徴と生態

烏骨鶏は中国が原産と言われる鶏の一種で西インドから中国まで広く分布しています。

皮膚、内臓、骨まですべてが黒色ですが、唯一羽毛だけは白と黒に分かれていて、成鳥になってもひよこのようにフワフワな毛をしています。

 

脚の指が普通の鶏と同じで、前向き3本に加えて後ろ向きの指が5本あるのも大きな特徴です。

頭部の冠はイチゴ状で、後方になびいています。

 

絹の糸のような柔らかい羽毛が生えていて、背面は広くて短く、翼は短くてやや低い位置にあります。

尾は小型の扇型をしていて、脚は短めです。

烏骨鶏の飼育

烏骨鶏は通常小屋の中や庭での放し飼いで飼われることが多いようです。

採卵や食用に養鶏する場合は180×90㎝程度の式に5羽ほどを飼育します。

 

小屋を作る場合は側面と屋根だけを覆い、床面は土が見えている状態にします。

止まり木などを設置すると快適な空間になるでしょう。

 

エサはトウモロコシや魚粉等の配合された家畜用の飼料が無難です。

エサ箱に入れておいて、食べた分は飲み水と共に毎日交換、補充する必要があります。

新鮮な野菜くずなどを与えても喜びます。

烏骨鶏の鳴き声

普通の鶏のようにオスは「コケコッコー」と鳴きます。音量もそれなりにしますので、ペットとして

飼う場合にはオスは避けた方がよいでしょう。

 

メスは普通に小さい声で「コッコッコ」と鳴くだけです。

烏骨鶏の食用としての価値

烏骨鶏は肉も卵も普通の一般的なニワトリよりも栄養価が高いのが特徴です。

卵の大きさは普通の卵よりも小さ目で、5×3㎝位。

 

薄いオレンジ色をしています。

普通の鶏が年間で250~300個の卵を産むのに対して、烏骨鶏は50~60個しか産みません。

 

サイズ的に考えても、栄養が小さい殻の中にぎっしりと詰まっていることを伺わせます。

中国では昔から出産した女性の産後の栄養食として用いられてきたほどです。

 

具体的な烏骨鶏の卵の栄養価は100gあたりで換算した場合、ビタミンAはウナギの9.7倍、ビタミンは牛レバーの2倍、鉄分はほうれん草の9.6倍、亜鉛は大豆の3.3倍にも相当します。

他にもカルシウム、ビタミンE、レチン、DHA、EPAなどもバランスよく含まれていて様々な病気に良いと言われています。

 

例えば、動脈硬化や肺硬変、慢性肝炎はもちろん、痴呆症の予防にも良いと言われ、糖尿病の抑制、コレステロール値のコントロール、痔にまで効くのだとか!!

肉の方も、中国では不老不死の食材として扱われていて、味も美味なのだそうです。

実際に一般的な鶏肉と比較しても高値で取引されています。

人間とのかかわり

食用として価値が高い一方で、愛玩用として飼育している人もいます。

コンテストなども開かれていて、ニワトリとは思えないほどの立派な毛並みの烏骨鶏も、飼育次第では育てられる、ということのようです。

 

烏骨鶏の卵を使ったプリンやカステラなどのお菓子は、通常の卵を使ったお菓子と区別され、特別なものとして販売されています。

実際に味も濃厚で、卵の存在を十分に感じるようなお菓子に仕上がっているものが多く、値段もそれなりにお高めです。

卵の値段は1個120~400円ほどですから、当然と言えば当然ですが・・・。

烏骨鶏の生態と寿命に関するまとめ

烏骨鶏は中国が原産と言われる鶏の一種で西インドから中国まで広く分布。

皮膚、内臓、骨まですべてが黒色ですが、唯一羽毛だけは白と黒に分かれている。

 

中国では不老不死の食材と言われ、肉も卵も栄養価が高く、高値で取引される。

卵は動脈硬化や肺硬変、慢性肝炎はもちろん、痴呆症の予防、糖尿病の抑制、コレステロール値のコントロール、痔に効くと言われている。

寿命は10~15年と一般的なニワトリと同じ位。

(ライター ナオ)