イグアナの特徴と生態
イグアナ科の動物は爬虫類鋼有隣目に属します。
多くの種類が存在しますが、分布は南北アメリカ大陸、西インド諸島、エクアドル、フィジー、マダガスカルなどです。
日本にはイグアナ科は本来分布していなかったが、現在は小笠原諸島に帰化しています。
最大では200㎝近くにも達しますが、全長数㎝の種もいて、体長には大きな差があります。
砂漠から熱帯雨林まで様々な環境に生息していて、地上や樹上に棲んでいるものだけでなく、海洋の縞で潜水能力を身に着けているものもいます。
植生も種によって違いがありますが、大型の種は植物性のものが多いと言われています。
グリーンイグアナの特徴と生態
イグアナの中でも比較的代表的なグリーンイグアナは南米北部を中心に分布している、体長180㎝のトカゲです。
体色は灰褐色や赤褐色、黒褐色で、幼体の体色は明緑色や青緑色。
オスは後頭部から背面にかけてたてがみ状の鱗が発達しています。
熱帯雨林に生息していて、水辺を好み、水面に張り出した樹上で生活しています。
泳ぎが上手で危険を感じた時には水中に飛び込んで逃げます。
食性は植物食ですが、幼体の時には昆虫なども食べるようです。
繁殖形態は卵生で、3㎝程度の大きさの卵を20~40個ほど産みます。
卵は8~10日で孵化します。
一度に24~45個の卵を産みます。
人間とグリーンイグアナの関係
日本ではペットとして輸入されたものが、飼育放棄され野生化し、定着する可能性が懸念されていて、石垣島では既に定着しているのではないかと言われています。
グリーンイグアナの飼育
グリーンイグアナはペットショップで5000円前後で販売されています。
比較的購入しやすい値段設定なので、興味本位で買ってしまう人もいるようですが、実はしっかりと飼育するにはある程度の覚悟と、設備が必要になってきます。
例えば大きな水槽だったり、紫外線等だったり、保温用のスポットライトなんかも必要です。
スポットライトの当たる場所は32~35℃に設定する必要があります。
グリーンイグアナは爬虫類の中では知能が高く、人に懐くと言われています。
人間を個別に認識したり、判断したりすることが出来、相手が気を許せる相手かどうかを見極めます。
飼い方次第ではとっても懐いてくれる可愛いペットになるということ。
先述しましたが、成体の体長は2m近くにも及びます。
ということは、それなりの設備を用意しなければ、長く飼うことはできないということ。
グリーンイグアナは意外に凶暴な面もあります。
特に繁殖期はいくら懐いていると言っても急に気性が荒くなり、暴れだす可能性があります。
噛みつきや爪ひっかき、尻尾たたきなどの攻撃の技を持ち合わせていて、尻尾たたきなどでは実際に人間が襲われて大けがを負ったという事故も報告されています。
グリーンイグアナの寿命
グリーンイグアナの寿命は大きさや種類によって多少違いがあるかもしれませんが、グリーンイグアナの場合は10~15年と言われています。
飼育下では20年以上生きる個体もいて、そんな個体を飼ってしまったら、人生の結構な時間をイグアナたちと過ごすことになります。
懐けば可愛いのですが、万が一懐かなかった場合は、不愛想で、ただ気性が荒いだけのイグアナと20年もの間、お付き合いをしなければならなくなります。
イグアナ(グリーンイグアナ)の生態と寿命にかんするまとめ
グリーンイグアナは南米北部を中心に分布している、体長180㎝のトカゲ。
熱帯雨林に生息していて、水辺を好み、水面に張り出した樹上で生活している。
泳ぎが上手で敵に襲われそうになると水中を泳いで逃げる。
寿命は10~15年、飼育下では20年以上生きる。
(ライター ナオ)