スズメにも似たジュウシマツという鳥を見たことがありますか?

大人しくて可愛いジュウシマツの生態と寿命に関するお話です。

ジュウシマツの特徴と生態

ジュウシマツはスズメ目のカエデチョウ科の鳥です。

体長12㎝、体重は12~18gほど。

鳴き声は「プッ プッ」という電子音のような声です。

オスは繁殖期になると羽毛を逆立てながら「プピプー」と囀ります、

尾は眺めでくちばしは太くて短く、まっすぐです。

 

嘴、羽毛、足の色は多様。

野生種は存在しません。江戸時代に輸入されたチュウゴククシロキンパラが先祖と考えられています。

飛翔力が弱く、野生では生きていくことはできないと言われています。

 

性格は大人しく、温和で、飼育がとても簡単です。

1つのゲージに十数羽でも飼うことが出来るほど、仲良しです。

 

名前の由来も十人の姉妹のようなところから名づけられたと言われています。

繁殖時期は3~4月と9~10月が適していて、繁殖を促すためには脂質の多い粟玉などを与えると良いと言われています。

また、丈夫な卵の殻を形成させるために青菜やボレー粉を多めに与えます。

 

巣作りを促すために植物のシュロなどをゲージの中に入れてあげると、ヒナ用の巣を作ります。

市販のツボ巣をいれても構いません。

 

交尾が行わると約2日目以降にメスは1日1個ずつの卵を全部で3から9個産みます。

卵は純白。黒い布などでゲージを覆うと、抱卵を始めます。

2週間で孵化し、ヒナは20~30日で巣から顔を出すようになり、35日後には巣から出て自分でエサを食べられるようになります。

40日後には完全に巣立ちます。

ジュウシマツの種類

ジュウシマツの種類は羽の形状や色によって分けられます。

並みジュウシマツは黒と茶と白色があります。白ジュウシマツは名前の通り真っ白です。

 

小斑ジュウシマツは真っ白ですが背中に茶色の模様がついています。

月ジュウシマツは全身が白く、頭頂部に丸い模様がついています。

 

一本鎗ジュウシマツは全身が白く、尾羽の真ん中に一枚だけに色がついたもの。

巻き毛のジュウシマツは梵天、千代田、中納言、大納言、獅子・キングなどに分けられます。

 

梵天は頭だけ巻き毛で、千代田は胸だけが巻き毛、中納言は首だけが巻き毛、大納言は頭と首、胸が巻き毛になっています。

大納言は頭と首、胸が巻き毛です。

獅子・キングは全身が巻き毛です。

ジュウシマツの寿命

ジュウシマツの寿命は3~10年程と言われています。

小型の鳥ですが、品種改良されている鳥だけあって病気をしずらい健康的な鳥です。

殆どの個体は8年以上生きると言われています。

ペットとして飼う場合に

ペットとしてジュウシマツを飼育する時に、同性の2羽やペアで同じゲージに飼うと、人間には懐かなくなることが多い様です。

自分との密な交流を望むときは一羽飼いにして、蜜に交流を持つようにした方が良さそうです。

 

家を留守にしがちな場合は、逆に数羽で飼うようにした方が長生きします。

手乗りにしたい場合は巣引きと呼ばれる繁殖をする必要で、ノーマルなタイプのジュウシマツでまずは試してみてくださいね。

ジュウシマツのさえずり

ジュウシマツのさえずりには実は複雑な文法構造があるのだそうです。

 

天敵や食料について全く気にする必要がない為、オスがより複雑な歌を歌うことが繁殖の際の需要なアピールになるのだそうです。

ジュウシマツの生態と寿命

ジュウシマツは野生種はおらず、ペット用に作られた鳥。

大人しく優しい性格で、十羽ほどを同じゲージで飼うことが出来る。

10羽でも仲の良い姉妹のように暮らすことから名前が付けられた。

 

寿命は3~10年ほどで、平均して8年は生きると言われている。

手乗りのジュウシマツにしたい時は巣引きと言われる繁殖方法をすると良い。

(ライター ナオ)