皆さんはヒヨドリと言う鳥をご存知でしょうか?
ヒヨドリの名前の由来は、その名の通り「ヒーヨ、ヒーヨ」と鳴くところからこの名が付けられたようです☆
写真だけみると可愛らしいのですが、実際は野菜の芽や果実を食い荒らしたり、庭に来たと思ったら大きな糞を残して行ったり、鳴き声がうるさいなどと言う理由からあまり良く思われていないようです…。
今回はそんなヒヨドリの生態や特徴、そして渡り鳥なのかどうかについて紹介していきたいと思います!
ヒヨドリってどんな鳥なの?~生態と特徴について~
ヒヨドリの生態は、スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される鳥です。
生息地は、日本・サハリン・朝鮮半島南部・中国南部・フィリピン北部などに広く分布しています。
その中でも特に日本に生息する数は圧倒的多く、他の国では個体数が少ないようです。
生活環境は、森林や里山や公園や街路樹のある市街地など様々な場所に姿を現します。
ヒヨドリの平均体長は、約27.5㎝くらいで翼を広げると40㎝程の大きさになります。
体の特長としましては、全体的に見ると灰色で腹部には白と灰色の点々模様があり、翼と尾羽は灰褐色、頭部は青灰色で冠羽を持っていて耳の周りが茶色いのが特徴です。
性格は、自分より大きな動物には警戒心が強いですが自分より小さい動物に対しては強気で攻撃する事もあります。
その反面、人懐こい面もありヒナから育ててあげると凄く懐いてくれるんだそうです!
ちなみにヒヨドリの天敵はタカなどの猛禽類やカラスなどで、産まれたての雛はネコやヘビなどに狙われやすいようです。
食性は草食性で、モモ・ビワ・ブドウ・サクランボ・カキ・ナシ・リンゴ・キイチゴ・ヤマモモ・ノブドウ・エノキ・ムクノキ・モチノキ・センダン・ヌルデ・ハゼなどが好物として挙げられています。
他にも、花の蜜を吸う事もある様でツバキ・サザンカなどの植物を好むとされています。
繁殖期は5月~9月頃までで、この時期になるとオスメスがつがいになっている姿が良く見られます。
繁殖期に入ると木の枝の上にお椀型の巣を作り産卵準備を始めます。
一度に産卵する数は4個~6個で、13日くらいで孵化します。
1週間ほどで目が開き、20日経った頃には毛が生え翼が伸び、1ヵ月経つ頃には巣立ちします。
ヒヨドリの雛は巣立つまでの期間が短いのが特徴です。
子育てはオスメスが協力して行い、雛が巣立つまで餌を運んだり見張りをしたりしてお世話をします。
雛の間は主に昆虫を食べて生活しているようです。
ヒヨドリの平均寿命は野生では2年~3年とされています。
飼育下では6年~10年は生きるようです。
ヒヨドリは渡り鳥なのか?~ヒヨドリの雑学~
ヒヨドリは夏の暑い時期は涼しい北海道からサハリンに行き、冬の寒い時期は暖かい沖縄から韓国南部・台湾・フィリピン北部に行き、あっちこっちを行ったり来たり大忙しの渡り鳥です☆
しかしこれも一昔前までの話で…ヒヨドリは越冬のために外国から渡って来る渡り鳥として認識されていたのですが、日本の環境を気に入ってしまったのかいつの間にか一年中日本に留まる留鳥となってしまったようです。
現在では日本に生息するヒヨドリの数が多く、外国では珍しい鳥と認識され始めている事から、もはや渡り鳥とは言えないのではないでしょうか?
本来は渡り鳥でしたが、現在は留鳥と思ってもらっていいと思います♪
ヒヨドリについてのまとめ
今回はヒヨドリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
これからヒヨドリが姿を現し始める季節ですが、庭で植物を育てている方やフルーツを栽培している方は、ヒヨドリに荒らされないように気を付けましょうね!
ライターMISAKI