フェネックという名前の動物をご存知でしょうか?
大きな耳が可愛いキツネの仲間。動物園ではお馴染みの動物です。
彼らの寿命が一体どれくらいなのか知っていますか?
フェネックの形態と生態
フェネックはフェネックギツネという名前の哺乳鋼ネコ目イヌ科キツネ属に分類される食肉類です。
アルジェリア、エジプト、スーダン等に分布し、砂漠地帯に生息しています。
体長は30~40㎝、体重は1~2㎏位と言われています。
全身が柔らかい体毛で厚く覆われていて、寒暖の差が激しい砂漠に適しています。
眼の内側から唇にかけて赤褐色の筋模様が入っています。
耳が大きいのが特徴的ですが、これは放熱の役割と砂の中の獲物を探すのに役立っています。
足裏は体毛で覆われていて、これも砂漠を歩くための進化です。
10匹以下の家族群を形成し生活していて、夜行性ですが午前中に日光浴を行うこともあります。
砂漠に数メートルに達する巣穴を掘って、昼間はここで暑さをしのぎ、夜は寒さをしのぎます。
巣穴の入り口は複数あって、植物の根元にあることが多く、出産するための部屋には植物の葉が敷かれています。
ジャンプ力があり、巣直方向には60~70㎝、水平方向には120㎝跳躍することが出来ます。
食性は雑食で、小型哺乳類、鳥類や卵、爬虫類、昆虫、植物の葉、根、果実などを食べます。
渇水に強く、水は飲みませんが、植物から水分を補給しています。
繁殖は1~2月に交尾が行われ、交尾の時間は1時間に達します。
妊娠期間50日ほどで、一度の出産で2~6匹の幼獣を産みます。
年に1回の繁殖ですが、失敗すると2~3か月後に再び繁殖することもあります。
オスはエサを運んでくるなど、育児に参加し、授乳期間は1~3か月。生後6~9か月で性成熟します。
ペットとしてのフェネック
フェネックはペットとしてかなりの数が飼育されています。
砂漠に生きているので、日本で飼育する場合は冬にはヒーターなどで室内の温度を暖かくしなければなりません。
また、日本と砂漠の大きな違いである湿度にも十分気を付けてあげなければなりません。
イヌと同じような方法で飼育でき、穴掘りを得意とするので、屋外の囲いで、しかも地下に何メートルかの深さが必要になります。
夜中に甲高い声で鳴くこともあるので、近所との折り合いも必要になってきます。
ニューヨークでは飼育が違法になっていますが、日本においては問題がありません。
性格は臆病で、警戒心が強いのですが、懐くと尻尾を振ってお腹を見せたりと犬や猫と同じように甘える場合もあります。
しかし、中には触られるのを嫌がる個体もいるので、個体次第ということでしょうか。
幼少期にどれくらい人と触れ合ったかどうかということがポイントになるようです。
エサは雑食ですので、植物の葉っぱや果実、ドッグフードなどでも大丈夫のようです。
その他、小さな虫や釣り用のエサ、野菜などもOK!
野生下では植物からとる水分ですが、念のため給水用のボトルなども準備しておいた方が良さそうです。
首輪とリードをつけて、散歩させる楽しみもあるようです!!
文化面にも登場するフェネック
「星の王子さま」に登場するキツネはこのフェネックがモデルになっていると言われていまし、ポケットモンスターの中のキャラクターにも登場しています。
フェネックの寿命
フェネックは生後6か月ほどで性成熟します。
寿命は野生下で10年、飼育下では12年という報告があります。
フェネックの生態と寿命に関するまとめ
フェネックはフェネックギツネの略称で、哺乳鋼ネコ目イヌ科キツネ属に分類される食肉類。
アルジェリア、エジプト、スーダン等の砂漠地帯に生息している。
寿命は野生下で10年、飼育下では12年。
(ライター ナオ)