見た目はカタツムリから殻をとっただけのナメクジ。
でも、カタツムリとナメクジは全く違う生き物なんです。
今回はナメクジの寿命についてのお話です。
ナメクジの寿命
ナメクジの寿命は平均で2~3年程といわれています。
最高寿命は5年で、短いものでは1年で生涯を終えるものもいるそうです。
まあ、他の生物と同様に野生と飼育下では寿命が異なる部分もあるかもしれませんが。
ナメクジの特徴と生態
ナメクジもカタツムリと同じ軟体動物門の一種ではありますが、貝類ではなく、カタツムリの殻が退化してしまったものと考えられています。
しかし、侮るなかれ!!ナメクジは生物の中では珍しく、セルロースを分解できる能力も持ち合わせている生き物なんです。
カタツムリの仲間はエスカルゴなどでも良く知られているように料理の材料としても使われることが多いのですが、ナメクジの場合はアラスカやカナダのごく一部の地域で食用している地域があるのみ。
食用にするときにはしっかりと火を通してから出ないと危険なのだとか。(カタツムリもそうですが・・)
ナメクジの中には退化の過程を象徴するかのように!?薄く平たいカタツムリのような殻を付けた種類が存在します。
ヒラコウラベッコウガイといって、殻の大部分が周囲の肉に覆われてしまっているのですが、明らかに透明の殻がついています。
日本でよく見られるナメクジはナメクジやチョコウラナメクジというもので、チャコウラナメクジは1970年代以降に見られるようになったヨーロッパ原産の外来種です。
山野にはヤマナメクジという大型種も生息していて、その体長は10㎝以上にもなるのだそう。
体は分厚くて触角は短いのが特徴。
沖縄にはヤンバルヤマナメクジやヒラコウラベッコウガイなども生息しています。
ナメクジはカタツムリと同じ雌雄同体で、お互いの生殖孔にペニスを入れ、精子を交換するような形で行われます。
ユーチューブなどでもその様子がアップされていますが、お互い絡み合って交尾している様子はどこか神秘的でもあります。
ナメクジに関するエトセトラ
南アメリカには20㎝を超える巨大な黄色いナメクジが生息していて、その名もバナナスラッグというそうです。
子供の頃、ナメクジに塩をかけて遊びましたが、20㎝を超えるナメクジは一体どれくらいの大きさになってしまうのかちょっと興味があります。
ナメクジの体の9割以上が水分と言われていますから、単純に計算すると2㎝ほどに縮んでしまうということなのでしょうかね?
ちなみに、この塩は砂糖でも重曹でも同じようになるそうで、要は浸透圧の作用なわけで、水をかけるともとに戻る場合もあるのだそうですよ。
農業の分野では農作物を食い荒らす厄介な存在のナメクジ。
退治するのにはナメクジ駆除剤利用すればよいのですが、それ以外にも意外な駆除方法があるので、ご紹介します。
実はナメクジはビールが大好き。
ビールの飲み残しを小さな容器に入れておくと、そこに誘引され、ビールで溺死することも多いのです。
でも、油断してはいけません。
中にはお酒に強い個体もいて、飲み逃げされることもあるのだとか!!
そんなことが起きないように、ビールの中には駆除剤や塩を入れておくと良いようです。
ナメクジはビール酵母と麦芽の香りが好きなのだそうですが、詳しいことはわかっていないのだそう。
ビール大国のドイツでは一般的な駆除方法なのだとか。
ナメクジの生態と寿命に関するまとめ
ナメクジはカタツムリの殻が退化してしまった生物。
ナメクジにはセルロースを分解する能力がある。
日本でよく見られるナメクジはナメクジやチョコウラナメクジ。
ナメクジはカタツムリと同じ雌雄同体。交尾は2匹でする。
ナメクジの寿命は平均で2~3年程。最高寿命は5年で、短いものでは1年。
(ライター ナオ)