皆さんは昔、縁日などで売られていたゼニガメをご存知ですよね?

あのゼニガメが大きくと何になるか知っていますか?

ニホンイシガメの生態

ニホンイシガメは日本の固有種で、小亀の頃はゼニガメと言われます。

甲羅の大きさはメスの方がオスよりも大きく、甲羅の高さはメスが20㎝、オスは13㎝ほどです。

似ている亀にクサガメがいますが、クサガメは顔に黄色い模様があり、眼の横にラインが入っています。

イシガメは目が黒く、ラインはありません。

 

甲羅にも違いがあり、クサガメの甲羅は盛り上がったラインが3本あるのに対し、イシガメは1本しかありません。

イシガメの手足と腹は黒く、手足には黄色かオレンジの腺が入っています。

 

尻尾が長く、お尻の甲羅はギザギザしています。

昼行性でエサは小魚や水生昆虫、アメリカザリガニや水草など。

 

暑さには弱いですが寒さには比較的強く、耐寒性があります。

紫外線を多く必要とし、野生下でも日光浴などをする場面もあります。

 

寿命は30年ほど。

近縁のクサガメなどと交雑することもあるそうです。

ニホンイシガメの寿命ってどれくらい?

ニホンイシガメの性格

ニホンイシガメは他のカメに比べて臆病な性格です。

しかし、飼育していくうちに人にも慣れ、個体を識別できるほどになると言われています。

ニホンイシガメの飼育

ニホンイシガメは日本の固有種なので、1年を通して屋外で飼育することが可能です。

その場合に必要になっていくる装置や注意点をご紹介します。

まず、水槽です。

 

ゼニガメの内から飼育するなら、最初は小さ目の水槽で大丈夫。

成長するにつれて、大き目のものに換えてあげる必要があります。

愛好家の中にはプラスチックの衣装ケースを使って飼育している人もいます。

床材は特に必要がありません。

 

ビジュアル的に、何か敷きたいという人は砂利などを敷いてもかまいませんが、その分掃除が大変になります。

ニホンイシガメはクサガメなどと比べると、どちらかというと陸生の傾向が強いカメです。

 

たっぷりの水にいつも使っていると、すぐに病気になってしまいます。

特に手首や首周り辺りにできる水カビ病という病気には注意が必要です。

 

水深はできるだけ浅く、手足がつかる程度で大丈夫。

ゼニガメの時には水場を用意してあげるだけでもOKです。

「ゼニガメ」の飼い方

ニホンイシガメは単独でも多頭飼いもできます。

でも、多頭飼いする時には、お互いが見えなくなるような隠れるスペースが必要になります。

常に互いが見えている状態は喧嘩してお互いを傷つけあってしまう原因になります。

大き目の石を入れたり、たっぷりと広めの水槽を用意してあげることが重要です。

水は綺麗に保たなければなりません。

 

様々なろ過装置が販売されていますので、それを利用するのが良いでしょう。

ろ過装置を使わない場合は毎日水をかえてあげるくらい、頻繁な清掃が必要になってきます。

エアレーション等を使ったり補助的な装置をつけると便利です。

 

昼行性のニホンイシガメは野生下で日光浴をすることで紫外線を吸収し、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を作っています。

人工的な紫外線を使わない場合は一日1回の日光浴は必須です。

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特に成長期は甲羅を形成する時期ですから、この作業を忘れてはなりません。

その場合、直射日光は急激な温度上昇の原因になり、危険ですので、日陰でさせましょう。

ライトを設置する場合は地上部分からあまり遠くならないように設置しましょう。陸から30㎝以内が目安です。

体を温める場所も必要です。

 

水槽の中に温度差をつくると、カメは体調に合わせて、好みの場所に移動することが出来ます。

石破を30~35℃程度に保ってあげるとカメは喜ぶでしょう。

エサはカメの頭2つ分が基本です。

 

小さいときは一日2回、体温の比較的高めな午前中に与えます。

成長してからは2~3日に一回程度で良いそうです。

 

体重測定を行い、減っていたら少し回数を増やす程度がベスト。

成長過程をたっぷりと楽しめるニホンイシガメ。

ぜひ、あなたも飼育にチャレンジしてみてください。

ニホンイシガメの飼育のまとめ

ニホンイシガメは日本の固有種。

飼育することが可能で、いくつかのポイントを押さえれば長い期間飼育することが出来る。

日光浴と綺麗な水は大切!

(ライター ナオ)

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