太古の昔、地上の覇者として君臨した恐竜たちの絶滅の原因は私が子供のころは地球の寒冷化と哺乳類との生存競争に敗北した、というのが一般的な学説でした。
しかし最近の学説では巨大隕石が引き起こした寒冷化を含む壮絶な環境の変化により、絶滅した種もあれば鳥類へと進化した種もあるという説が一般的になっています。
ライオンやトラの祖先である大型の猛獣たちが恐竜と戦ったらどうなるのか?という妄想は尽きませんが、それらの大型の肉食獣が繁栄したのは、恐竜が鳥類に進化した後の時代ですので、実際には起こりえない事でした。
哺乳類と爬虫類の戦いは、やはり哺乳類が優勢
現在、恐竜に近い生物としてはワニや大型のトカゲ類などが生息していますが、大型の爬虫類と大型の肉食獣が戦えば、多くの場合それは大型肉食獣の勝利に終わります。
何故ならば、哺乳類は恒温動物、爬虫類は一部例外はありますが概ね変温動物であり、体の機構として体温調節が出来無い為、体が温まるまではすばやく動く事が出来ないからです。
また、よしんば体が温まった状態であっても大型の肉食獣の多くは、俊敏なネコ科の猛獣たちであり、体の大きい爬虫類は陸上では彼らに抗しきることが出来ません。
トラvsクロコダイル
ジャガーvsクロコダイル
ライオンvsクロコダイル
多くの場合、その俊敏さを生かしたネコ科の肉食獣がワニの背後に回りこみ、首根っこを押さえつけて行動不能に陥れます。
ただし、ワニなどの大型の肉食爬虫類は水中に適応した体の作りとなっている為、陸に上がりさえしなければ体の大きさで極端に劣らない限り、肉食獣に負ける事は稀です。
ヒョウvsクロコダイル
コモドドラゴンvsバッファロー
また、コモドドラゴンなどの大型のトカゲの中でも猛毒を持つ種に関しては、ネコ科の肉食獣に勝つチャンスはあるとも考えられますが、現状コモドドラゴンはインドネシアのギリダサミ島、ギリモタン島、コモド島、フローレス島南部、リンチャ島にしか棲息せず、大型のネコ科の肉食獣と生息域が重なりません。
猛毒でバッファローをも倒す彼らの毒に掛かれば、トラやライオンと言えども命を落とす事もあるでしょう。
しかしながら、ごく限られた地域にしか棲息していないコモドドラゴンは、その他の地域では大型の肉食獣に淘汰されてしまったと考える方が自然かもしれません。
陸上での戦いにおいては爬虫類は大型肉食獣にはほぼ勝ち目はありません。
(ライター まるお)
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