古来から神の使いと崇められたり恐れられてきた蛇
蛇はその異形により古来から神の使いとして崇められ、時にその猛毒で人間を死に至らしめる事がある危険性を持つ為に恐れられてきた生物です。
日本に棲息する毒蛇はマムシやハブ、ヤマカガシなどが良く知られていますが、世界的にはコブラの仲間が最も強力な毒をもつ蛇としては有名でしょう。
真偽の程は不明ですが、コブラの仲間には象をも倒すと言われている種も存在します。
それだけ強力な毒を持つ毒蛇に天敵はいるのか?と思うかも知れませんが、実は蛇と言うのは自然界の中では食物連鎖の下位に位置する生物で、ごく一部のパイソンやアナコンダなどのニシキヘビ科・ボア科の大型の蛇を除いては他の生物に捕食される事が多いようです。
蛇の天敵たち
蛇の天敵はいたるところに存在しますが、ネコ科の哺乳類や猛禽類などに捕食される事が多いようです。
野良猫など、決して強いとは思えない哺乳類にさえ簡単に捕らえられてしまいます。
猫vs蛇
中型の蛇も大型のネコ科の哺乳類に掛かればこの通りです。
ジャガーvsヘビ
アナコンダなどの大型の蛇であっても、ネコ科の哺乳類に勝つことは困難です。
ジャガーvsアナコンダ
では、猛毒を持つコブラの仲間はどうでしょう?
その毒で捕食者たちを撃退する事が出来るのでしょうか?
ミツアナグマVSコブラ
鷲vsコブラ
これらも同様にコブラの毒をものともせずに簡単に捕食してしまいます。
毒蛇を捕食する生物の中には毒に対する抗体を持つ種もおり、毒蛇の攻撃が致命傷にはなりません。
猫や犬がマムシに咬まれても死に至る事が少ないのと同様です。
小型の蛇は昆虫にも捕食されてしまうほど弱い生物です。
カマキリvs蛇
多くの毒蛇たちは獲物を捕らえる為と考えると必要以上に強力な毒を持っていますが、これらは身体的能力に劣る自らの身を捕食者から守る為に備えているものと言えます。
しかし、蛇の仲間にも体を大きくする事で捕食者たちと互角に渡りあえる者がいます。
巨大な蛇の攻撃
ヒョウvsアナコンダ
虎vsパイソン
巨大な体で身体能力の差を補うニシキヘビやボアの仲間は、その体格を生かして捕食者をグルグル巻きにして行動不能に陥れる事があります。
最終的には体の大きさが勝敗を分けるといったところですが、このクラスの大蛇になると天敵は完全にいなくなるのでしょう。
毒蛇は人間にとっては危険で脅威となりうる生物であり、人間は本能的に蛇を恐れるように遺伝子にインプットされていると言われています。
蛇は人間に致命的な害を及ぼす可能性があり、危険で強い生物と思われがちでありますが、自然界全体で見れば猫にすら捕食されてしまう弱い生物と言えるでしょう。
オマケ ヘビとヤモリの面白対決!
家の壁でヘビがヤモリをグルグル巻きにしていて、ヤモリはとても苦しそうです。
このまま蛇に食べられてしまうのでしょうか?
そこにもう一匹のヤモリがその様子をうかがいながら近寄って来ました。
ヘビがヤモリを食べようとしているのか、ヤモリがヘビを食べようとしているのか全く分からない状況ですが、最後は2匹目のヤモリの攻撃でヘビが床に落ちてしまいました。
なかなか面白い動画でしたね。
(ライター まるお)
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