ベニコンゴウインコは大型で派手なインコです。

インコとオウムの違いは、頭に冠羽(かんう)がついているかいないかでわかります。

ベニコンゴウインコは特に頭に何もつけていないので、インコであるという事になります。

ベニコンゴウインコの生態

オウム目インコ科ベニコンゴウインコ属のベニコンゴウインコは、別の鳥のコンゴウインコと間違えやすいですが、性質は違うようです。

インコ科のベニコンゴウインコはわりとおとなしいのですが、コンゴウインコたちはたいそう姦しくお喋りします。

 

ベニコンゴウインコも人間の言葉を話すことがあるようですが、だいぶ違います。

外見の特徴は頭から首にかけてやや暗めの赤、羽はブルーやグリーンに染まり、腹部は赤、尾は赤。羽を広げたところを見ると、体は全体的に赤く、羽の裏側は水色っぽいようですね。顔やくちばし、脚は白く、全体的に派手な色彩です。

 

ストレスがたまると、自咬症(じこうしょう)といって自分の羽や脚などを切ってしまうことがあります。

ベニコンゴウインコは硬い木の実の殻を割る事もできるような、頑丈なくちばしを持っています。

 

ベニコンゴウインコのストレスになるようなことは止めましょう。

しかし具体的にどのようなことが彼らにとってストレスとなるのかはっきりとしたことは言えないのが、いささか難物であります。

 

寿命は50年程で、生涯つがいで暮らします。

飼育下ではもっと長生きする場合もあります。

 

ベニコンゴウインコの野生での生活や食性は、詳細にわかっていない様です。

オスとメスの違いが分かりにくいのも特徴。

卵は一度にひとつかふたつ産まれ、およそ100日で孵化します。

ベニコンゴウインコの生息域

南アメリカ、中央アメリカの熱帯雨林地方の森の中に棲む鳥です。

ベニコンゴウインコは、ベニコンゴウインコ属の中では最も大きいインコです。

 

熱帯雨林は樹木の背が高いので、意外に暗い時期もあるようですよ。

奇抜な色合いをした生物も多くいますが、これだけ大きいと暗くても目立つでしょうね。

ベニコンゴウインコの大きさ

大きい。体長は90cmほどもあり、体重は1kgくらいになります。

もっと大きくなることもあるそうです。

 

羽は80cmになりますから、羽を広げると1mくらいになります。

ベニコンゴウインコは飛べない鳥ではなく、飛ぶこともできます。

 

飼育を考えるなら、どこか広い場所で放鳥できないとストレスになってしまうかも知れません。

翼というのは飛ぶために付いている器官であり、鳥は本来飛ぶことを目的とした身体構造に特化しています。

 

なので、呼吸器官などが少し弱めのことがあります。

ベニコンゴウインコは体が大きい鳥の為、環境の変化には比較的強いようですが、小さなインコなどは呼吸器官を大切にした方が体に負担がかかりません。

ベニコンゴウインコの食性

果実や木の実をくちばしで器用に割って食べます。

小型の昆虫も食べるらしいですね。

ベニコンゴウインコの飼育方法

飼育するには鳴き声が問題である。

ベニコンゴウインコはなぜか気持ちのこもったような微妙な鳴き声を出します。

 

体が大きいだけに声も大きい。

派手な外見とは裏腹に哀愁漂う声、ギャップ萌え的な違和感を覚えざるを得ない。

 

とてつもなく広い家に住んでおり近所には人っ子一人おりません、という状況なら飼育は可能かも知れませんが、ベニコンゴウインコを飼う場合、やはり鳴き声の特殊さはネックになります。あとはお値段ですね。人気がある事から価格は50万以上はします。

 

ベニコンゴウインコはとにかく派手で目立ち、あまり手のかからない鳥なので、動物園でよく飼育されています。

どうしても飼いたいが状況が許さない場合、動物園の鳥コーナーに行くことをお勧めします。

一般的に鳥は昼行性が多いですが、ベニコンゴウインコも早寝早起きのインコですから、羽ばたくところや例の鳴き声を実際に聴けるかも知れません。

(ライター:おもち)