優雅で美しい鳥と言われて一番に思い浮かべるのは、ハクチョウですよね。

その姿は多くの人々を魅了します。

今回の記事では、そんな白鳥の中でも特に大きく美しい「オオハクチョウ」についてまとめていきたいと思います。

オオハクチョウの生態

生息地

オオハクチョウは渡り鳥であり、夏の間はユーラシア大陸北部、アイスランドで繁殖を行います。

そして冬になると、イギリス、イタリア北部、スイス、中国東部、朝鮮半島などで越冬します。

国内でも、冬の間に本州以北で見ることができますよ。

特に生息数が多いのは宮城県です。

外見の特徴

オオハクチョウという名前の通り、全長は140~165cm、体重10kg以上と大型の鳥です。

羽を広げた大きさは2m以上。

 

ハクチョウは、「カモやアヒルよりもちょっと大きい」くらいのイメージだったので、予想外の大きさにビックリ!

その大きな体で飛ぶために、10m程助走をつける必要があるそうです。

見た目の特徴はなんと言ってもあの一点の曇りもない真っ白な羽。

黒と黄色のクチバシが良く映えていますね。

 

しかし「みにくいアヒルの子」という童話にもなったように、オオハクチョウの子供は灰色の羽毛でお世辞にも「美しい」とは言えません。

その分羽毛はふわふわで、親鳥について歩く姿は何とも言えないかわいらしさがあるんですけどね!

 

外見がそっくりの「コハクチョウ」との見分け方は、クチバシ。

黄色い部分が多いのがオオハクチョウで、先端の黒い部分にまで黄色い部分が食い込んでいるんです。

本当に細かな違いなので、よーく観察しないと見分けるのは難しいかもしれません。

食性

オオハクチョウは草食性の鳥で、主に水草や藻などを餌としています。

陸上で青草や落ち穂を食べることも。

 

水鳥のくせに水中へは潜ることができないので、水中の草を食べる時は水面にひっくり返って首を目一杯伸ばして餌を取ります。

優雅なイメージからはちょっと想像ができない光景ですよね。

一瞬「溺れているのか?」と思ってしまいそうです。

名前の由来

名前は読んで字のごとく「大きな白い鳥」というのが由来です。

一切ひねりのない、ドストレートな名前ですね。

しかしわかりやすくてイイ。

害鳥?益鳥?

その美しさで見る人の心を楽しませてくれる、落ち着かせてくれるという面から見れば「益鳥」と言っても過言ではないのですが…。

実は小麦などへの農作物被害も起こっているそうで、農家の人々にとってはいくら美しくても「害鳥」となってしまうようです。

強い家族の絆

鳥類は自然界では珍しい一夫一妻制の種類が多く、オオハクチョウも一夫一妻制です。

オオハクチョウはつがいのどちらかが死ぬまでずっと一緒に過ごす、なんとも愛情深い鳥。

(どちらかが死んじゃった後は、再婚するのかな?というのがちょっと気になりますが…)

 

オオハクチョウが「コォーコォー」という鳴き声を発しながら、交互に羽ばたき合っている光景を見たことがありませんか?

ぱっと見ケンカしているようにも見えるのですが、実はこれ、挨拶なんです。

 

他にも、向かい合いくちばし同士をくっつけて、絆を確認したりもするそうです。

人間で言えば、欧米でよくやるほっぺにチュッとしたりする挨拶に似ていますね。

この時の姿はまるで「ハート」のような形になっており、より愛情深いシーンに見えてきます。

オオハクチョウについてのまとめ

オオハクチョウについて、見た目の美しさ以外にもたくさんの魅力を知ることができましたね。

日本では冬の風物詩となっているオオハクチョウ。

真っ白な雪景色とのコラボレーションは、ため息の出るような美しさです。

写真でしか見たことがないですが、いつかは実際にこの目で見てみたいものですね。

(ライター もんぷち)おおはくちょう