2014年に広島県の動物園でカラカルの赤ちゃんが生まれて以来、注目を浴びているカラカル。
まるで猫のようなカラカルはペットにもなるってほんと!?
カラカルの生態
カラカルはネコ科の動物で、アフリカ、アフガニスタン、イラン、インド、サウジアラビアなどのサハラ砂漠をのぞいた、森林やサバンナ,藪地や岩山などに生息しています。
エチオピアでは標高3000m以上の場所に生息していることもあるそうです。
体長は55~90㎝、体重は8~23kg、長くてほっそりとした四肢で、体毛は短く、地色は赤褐色です。
耳の先に特徴的な黒い房毛があり、トルコ語でカラカルというのは「黒い毛」の意味だそうです。
眼の周りの黒は鼻まで伸びています。
夜行性ですが、昼に行動することもあるようです。
食性は肉食性で小型哺乳類や調理を捕食します。
鳥類を捕まえる時には地上から3mほどの高さまでジャンプする能力も持っています。
また、本気で走った時の速さは時速80㎞ほどだとか。
繁殖期はあまりはっきりはしていないのですが、9~12月頃だと言われています。
妊娠期間は9週間で、キツネやツチブタの巣穴で出産します。
生まれたばかりの子供は200~250g、1週間で目が開き、授乳期間は4~6か月。1年で性成熟します。
寿命は飼育下では16年、長いものでは20年の記録がありますが、野生下では12年ほどと言われています。
カラカルと人間の関わり
カラカルはインドやイランなどではウサギや鳥を狩猟する為に、幼獣の頃から飼いならしている人もいるようです。
ペットとして飼いならす場合は、幼獣の頃からの飼育が大切で、懐くと本当に猫のような表情やしぐさを見せてくれるようですよ。
中には首輪をつけて散歩する人もいるようです。
穏やかですが、ヒツジやガチョウなどの家畜を襲うこともあり、また、ハイエナやジャッカルから獲物を横取りする、凶暴な姿も見られ、害獣としての一面も持っています。
切手のデザインとして使われたり、2010年の世界室内陸上競技大会のモチーフもカラカルを擬人化したものでした。
生息範囲は広いのですが、その数は年々減ってきているようです。
カラカルを見られる動物園
カラカルの姿を直に見たいという人は羽村市動物公園に行くと会えます。
羽村市動物公園にはオスとメス、両方のカラカルがいて、1998年に来園したオスのカラと2002年アフリカ生まれで、2003年に来日したメスのコウがいます。
羽村市動物園では他にもネコ科の動物がいるので、猫好きな方は要チェック。
日本で飼うなら!?
カラカルは日本では特定動物に指定されていて、ペットとして飼うなら市区町村への申し出が必要になります。
また、脱走防止の柵なども必要になってくるらしく、ある程度の敷地がないと飼えないかもしれません。
価格は100万円ほどで、高めのネコと比べてもはるかに高額ですが、赤ちゃんカラカルはライオンの赤ちゃんやトラの赤ちゃんなどの猛獣の赤ちゃん特有のフサフサモコモコとした風貌に加え、あどけない表情が何物にも代え難い可愛さがあるようですよ。
カラカルのまとめ
カラカルはサハラ砂漠以外のアフリカ大陸やアフガニスタン、インド、サウジアラビアなどに生息している。
カラカルは体長が55~90㎝、体重は8~23kg、長くてほっそりとした四肢。耳がとがっていて、その先に黒い房毛があるのが特徴的。とても気品のある顔立ちをしている。
肉食で、捕食する時の能力は3mのジャンプと時速80㎞という優れたものを持っている。
外国ではペットとしてにんきがあるが、日本で飼うには市区町村の許可が必要。
価格は100万円程度で購入することが出来る。
日本では東京の羽村動物園でオスとメスの両方が展示されている。
(ライター ナオ)