明太子ってたらこのことじゃないの??
それじゃあ辛子明太子は???
そんな混乱している方はいませんか。
明太子とたらこの違い
たらこはタラの卵巣を塩漬けしたもの。
明太子は一般的には辛子明太子と同じとされ、タラの卵巣をトウガラシを用いてその他の調味料で味付けしたものをいいます。
ここで言う、「タラ」はスケソウダラのことを指します。
明太子とたらこの産地
明太子で有名なのは福岡県ですがもともとは山口県下関市で韓国から輸入していたものでした。
日本で初めて辛子明太子の専門店ができたのも、下関です。
その後、新幹線の普及などもあり、名産品として広めたのは福岡県博多だと言われています。
昭和24年に初めて博多の中州市場で辛子明太子が販売されました。
ふくやの創業者はもともと韓国で本場の辛子明太子を食べて育っていたので、これを日本にも広めたいという思いで始めたのだそう。
しかし、最初はあまりに高価で売れず、その後試行錯誤を繰り返し、製造方法を広く公開することによって、日本に辛子明太子を定着させたのだそうです。
朝鮮語でスケトウダラのことをミョンテ(明太)ということから、この名前が付けられたのだとか。
「ふくや」と言えば一度は聞いたことのある明太子の老舗です。
一方たらこは宮城県の石巻市や北海道の白老町にある虎杖浜が有名です。
石巻市は2011年の東日本大震災で大きな打撃を受けた後は低迷しています。
北海道の日本海沿岸ではスケトウダラの一本釣りが行われており、良質で高額なたらこが出回っています。
スケトウダラの漁は10~1月にかけて行われますが、漁解禁の最初の頃の卵は皮が厚く、卵も小さいため、12月頃の卵が最も良質と言われています。
このころになると、完熟して皮も薄くなり、食べやすくなるのです。
どちらも卵巣が綺麗なまま残ったものを真子といい、切れて一口大サイズにしたものを切れ子と言います。
また、ばらばらになってしまったものもペースト等にして販売されており、余すところがありません。値段はもちろん、真子が最も高級です。
明太子とたらこの料理法
明太子はピリッと辛味の効いた味わいで、真っ白なご飯に乗せてご飯のおかずとして食べるのが、とても美味と言われています。
明太子一本あれば、何倍でもご飯が進むほど。
地元福岡の明太子愛は相当なもので、明太子のキャラクターなども存在します。
他にもお茶漬け、ふりかけ、スパゲティー等明太子を使った料理などがあり、明太子料理は幅広いジャンルで展開されています。
同様にたらこについても同じことが言えます。
お茶漬けやおにぎりと言ったご飯と合わせる以外にも、ふりかけ、たらこスパゲティ、タラモサラダ、煮物やしらたきの胡麻和え等々。明太子よりさらにメニューは多いかもしれません。
料理レシピサイトなどではオリジナルなたらこ、明太子料理が沢山アップされ、どんどんと新しい食べ方も考案されているようです。
例えば、餅の上に明太子を塗ってチーズをのせる「明太もちピザ」や冷凍うどんと混ぜて「明太釜玉うどん」。明太子と豆腐の組み合わせもお酒やご飯が進む一品のようです。
マヨネーズとあえてディップにしてしまえば、色々な野菜を明太味で楽しめます。
明太子とたらこの違いのまとめ
たらこはスケトウダラの卵巣を塩漬けしたもの。明太子は辛子明太子のことで、スケトウダラの卵巣をトウガラシと調味料で漬け込んだもの。
たらこは北海道白老町の虎杖浜が有名で、明太子は福岡県が有名。
たらこや明太子を使った料理はジャンルを問わずに沢山ある。
オリジナルな日本独自の食べ方も沢山ある。
明太子をもともと北朝鮮の料理で戦後日本に広まった。
(ライター ナオ)