満潮と干潮ってなあに?と子供に聞かれたら、あなたは即座に答えることが出来ますか?
満潮と干潮って?
潮汐は天体の表面が上下する現象のことを言います。
私たちの生活の中でわかりやすいのが海ですが、実は琵琶湖などの湖沼にもその現象は起きていますし、大気や地球そのものにも起こっている現象なのです。
海での潮汐は海に滞在したことのある人なら誰でもが経験済み。
満潮時の波打ち際は時間と共に遠くなり、干潮時にはすっかり離れたところに行ってしまいます。
そう、この現象が満潮と干潮です。
干潮時を狙って潮干狩りなども行われますよね。これなら子供でも分かります。
満潮と干潮はなぜ起こるか?
潮の満ち引きはどうして起こっているのでしょう。
それは月の引力と関係があります。
月は地球の周りを24時間かけて回っています。
地球もまた、月と同じ重心を軸にして回っています。
月は地球に及ぼす引力(つまり、引っ張る力)を持っています。
地球は自分自身で公転することによって起潮力(遠心力)が働いています。
どちらも常に一定の強さです。
月と地球が一直線上に並ぶとき、つまり、地球が月に最も近づく時、地球の月に近い側は引力によって引っ張られます。
逆に地球の裏側は引力の力が小さいので起潮力が強く働きます。
これが、いわゆる水面が上がる、満潮です。
この時、月と直角に当たる場所は、水面が下がっていて、干潮になっています。
満潮、干潮は一日に2回ずつあることが多いのですが、その周期は12時間25分。毎日50分ずつずれていくので、一日1回のこともあります。
大潮と小潮
月と地球の関係と満潮干潮はお分かりいただけたと思いますが、今度は大潮と小潮についてです。
月と地球に加えて、今度は太陽も入ってきます。
大潮とは干潮と満潮の差が最も大きい時を言い、満月と新月の時がこれに当たります。
つまり、月と太陽が直線状にある時に引力と起潮力に影響を及ぼし、逆に月と太陽が直角に位置している時、つまり半月の時は満干差が少ない小潮になるのです。
ちなみに、三日月の時は中潮と言います。
満潮干潮と生物のかかわり
昔から満月の時には人が生まれ、新月の時には人が死ぬという言い伝えのようなことが言われてきました。
科学的に証明されているわけではないものの、実際満月の日にお産が多いというデータはあるようです。
これは、赤ちゃんの入っている羊水と密接なかかわりがあるという話があります。
羊水の成分は海水と同じ、つまり、海水と同じように月の引力に引っ張らて?赤ちゃんが出やすくなるということのようです。
出産という、どこか神秘的な現象を月の満ち欠けに照らし合わせるのは、自然な考え方のようにも思えますが、あくまでも科学的に証明されているわけではないのであしからず。
ヤドカリも潮の満ち引きを察知して引っ越しを行うと言われています。
他にも満月の日を狙って孵化したり、出産したりする生物は数多くいて、単純に最も安全に海に行けるという理由からだとも言われているようです。
満潮と干潮のまとめ
潮の満ち引きは月と地球の位置関係によって起こる現象。
海だけでなく、湖沼や大気、地球という個体にも影響は及んでいる。
月と太陽が直線状にあるときは大潮で干満の差が最も大きくなり、直角にあるときは干満の差が最も少ない。
満月の大潮の時には人間も出産する人が多くなると言われている。
人間の他にも満潮干潮や大潮小潮を感知する生物は沢山いると考えられている。
以上、満潮、干潮に関するエトセトラでした。お分かりいただけましたでしょうか?
月の引力を感じるほど、いつでも体と頭がクリーンな状態でいられたらいいのに・・・と思ってしまいますが、現代人はなかなか忙しいというのも事実であります。
(ライター ナオ)