皆さんはショウジンガニを知っていますか?
タコ釣りの餌として使われる事もあるので釣り好きの方は知ってる方もいるでしょう。
名前の由来はハッキリ分かっていませんが、漢字で書くと『精進』という字が入っています。
もしかしたら昔は精進料理として食べられていたのでしょうか?
でも精進料理は肉や魚などの生きている物は出さないはず…謎です。
少し話が逸れましたが、今回はショウジンガニの生態や調理法などについて紹介していきます!
ショウジンガニの生態・生息域・食性について
ショウジンガニは、山形県・岩手県~九州・沖縄諸島・奄美大島~八重山列島に生息しています。
生活環境は岩礁域や転石帯です。
大きさは6㎝くらいで、ハサミにイボがあるのと腹に横縞模様があります。
日中は岩陰に隠れている事が多く夜になると餌を求めて活発に行動し始めます。
ショウジンガニが主に食べているものは、貝や藻類などを食べています。
ショウジンガニは素早く動けてハサミの力も強いのが特徴です。
もし敵に捕まってしまった場合は、足を根元から切り離して逃げるんだそうです!
無くなってしまった足は脱皮を繰り返す内にまた生えてくるみたいです。
自分の体の一部を切り離してしまうとは凄まじい度胸の持ち主ですね。
他にもフジツボやイソギンチャクを自分の体にくっ付けて防御するものもいるらしいのですが、かなり動きにくそうですよね…。
ちなみにショウジンガニ含めカニの一番の敵と言われているのがタコです。
タコは甲殻類が大好物なのでカニは狙われやすいんだそうです。
繁殖期は大体4月から始まり7月~8月の間は産卵ラッシュに入ります!
通常は年に一回しか繁殖期は来ませんが、暖かい地域では2回来る事もあります。
一度の出産で数十匹の卵を産み、子供は何度か脱皮を繰り返しながら大人に成長していきます。
寿命は1年~3年は生きるとされています。
ショウジンガニは人間に害は無い?どうやって食べるの?
ショウジンガニは特に害は無く、タコ釣りの餌に使われたり食用としても使えるくらい美味しいと人気な所を見る限り益を与えてくれるカニでは無いでしょうか?
味は味噌の味が濃厚でほんのり身の甘さがあり、食感は毛ガニに似ているようです!
新鮮なショウジンガニを食べたい方は、防波堤や消波ブロック周辺で捕まえる事が出来ます。
ただ動きが素早く素手では捕まえられないので、釣り糸に魚の身や貝を針に引っ掛けて垂らして置くと良いでしょう!
小さなお子様でも簡単に釣り上げる事が出来ると思いますよ。
釣りに行く時間が無いという方は、ショウジンガニが食べられる時期になると通販で販売している所もあるのでチェックしてみて下さいね!
ショウジンガニを一番美味しく食べられる調理法は、味噌汁にする事です。
出汁がかなり良い味を出してくれるんだそうですよ。
そこまで身が詰まっている訳では無いので単品で食べると物足りなく感じますが、味噌汁にして食べると汁や他の具材にカニの味が染み込んで満足する事間違いなしです。
あと、カニみそがクセになる味で凄く美味しいようなので是非食べてみて下さいね。
一つ気を付ける事は、海の物なので食あたりや食中毒にならないように家に持ち帰った後は氷に浸けて冷蔵庫でしっかり冷やして鮮度が落ちないようにして下さい。
調理する際は、調理器具を熱湯などで綺麗に消毒してからの方が良いでしょう。
ショウジンガニについてのまとめ
今回はショウジンガニについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ショウジンガニの生態に関する情報は少ないので謎な部分もありますが、興味がある方は観察の意味も込めて飼育してみても面白いと思いますよ!
是非チャレンジしてみて下さい。
ライター MISAKI