マダニはダニの仲間ですが、ダニとは違う生き物なんです。
ここでは、マダニの大きさや特徴、危険性について詳しく説明していきたいと思います。
マダニに噛まれるととっても危険です!
マダニを甘く見てはいけませんよ!
マダニの生態
マダニは世界で800種類、日本では47種確認されています。
日本全国の草むらや山の中の茂みなど、葉っぱがたくさんあるところに生息しています。
ウサギやイノシシなどの野生動物が現れるところを好んでいます。
マダニは蜘蛛に近いダニの仲間で、8本の足があります。
野外にいて吸血性のある大型のダニです。
マダニは山の中やあぜ道、公園や家の裏庭などの植物の葉っぱに潜んでいます。
そして、人間や動物がマダニが潜んでいる植物に触れたときにうまくくっ付きます。
山登りや公園で遊んでいる時、ガーデニングをしている時など、知らないうちにマダニに噛まれていることが多いです。
マダニの大きさ
マダニはダニのなかでも大型です。
通常2~3mmの大きさで、人間の肉眼でも見えます。
ノミの大きさも2mm程度で、小さなてんとう虫やアリも同じくらいのサイズです。
ちなみに、チリダニやコナダニが0.3~0.4mm、ツメダニが0.3~1mm、イエダニが0.6~1mmです。
マダニは成長するにつれて見た目やサイズが変わっていきます。
しかも、血を吸う前と吸った後では大きさが全然違うんです!
血をたくさん吸ったマダニは風船のようにパンパンに膨らみます。
パンパンのマダニの体重は、通常時より100倍以上の重さになるそうです。
全長も1cmを超える大きさになります。
マダニが及ぼす人間への害
「殺人ダニ」と言っても過言ではないマダニ。
世界中で人がマダニに噛まれて感染症を発症しています。
主に、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ライム病、日本紅斑熱、回帰熱、ダニ媒介性脳炎、Q熱などの感染症です。
日本ではマダニに噛まれたことが原因で、死亡した例もあります。
人が大切に飼っている犬や猫などのペットもマダニに噛まれると危険です。
ダニ麻痺症やバベシア症などの病気を発症する危険性があります。
マダニに噛まれない為に
マダニが潜んでいないかどうか、一枚一枚葉っぱを確認していくことはとっても大変ですよね。
マダニは目に見える大きさですが、マダニがいないかどうかをすべて確認するのはとても困難なことです。
そこで、マダニに噛まれないように万全な対策をしましょう。
- 草の多いところにいく場合は、肌の露出を避けて、長袖長ズボンを着用しましょう。
- 20cm以上の草や笹の葉はマダニが潜んでいる可能性が大です。
- むやみに草に触れないようにしましょう。
- 野生動物が通る道にはマダニが潜んで待っています。
野生動物が通るようなところには行かないようにしましょう。
- 虫除けスプレーはマダニが嫌がる成分を含んでいるので、虫除けスプレーを使いましょう。
効果は2時間ほどあります。
- 草の多いところに行った後には全身チェックをしましょう。
もしマダニにかまれていた場合は、体調が悪くなくてもすぐに病院に行きましょう。
- 大切なペットにマダニが付かないように、フロントラインなどの忌避剤を使いましょう。
もしもペットの体にマダニを見つけたら、潰さないようにピンセットで慎重に取り除きましょう。
マダニについてのまとめ
マダニはダニのなかで大型で2mmほどの大きさですが、血を吸えば吸うほど大きくなるのです。
マダニに噛まれ、血を吸われ、苦しんで死亡するだなんて絶対嫌ですよね・・・。
でも、お天気のいい日は公園で思いっきり遊んだり、キャンプや山登りも楽しみたい。
マダニがいそうなところに行くときはマダニに噛まれないように十分に対策し、注意しましょう。
(ライター 雲呑)