猛毒の印象のあるコブラ。

世界の猛毒蛇のランキングでは上位10位はコブラ科の蛇が占めているというほど、コブラ科の蛇の毒は強力です。

コブラ科の蛇

コブラ科の蛇は43属235種類に分類されています。

陸地に棲息していて、全種が有毒蛇です。

蛇使いの蛇として有名なインドコブラはフードコブラ属に属します。

全長は135~150㎝ほどで、背面に眼鏡模様の斑紋が入るのが一般的です。

 

壺から出て笛に合わせて優美に踊っているように見えるインドコブラですが、実はあれは威嚇のポーズ。

フードを広げて鎌首を掲げるのは威嚇している証拠です。

 

同じくフードコブラ属に属するアスプコブラはアフリカ大陸やアラビア半島に生息しているコブラです。

クレオパトラがローマとの戦いに敗れた後、自らの胸を噛ませて命を絶った時の蛇はこアスプコブラと言われています。

コブラの中には毒を飛ばして攻撃するものもいます。

 

有名なドクハキコブラの中でもリンガルスは敵が近づくと2~3mほどの距離を毒を飛ばして攻撃します。

敵の目を狙い、相手を失明させ、その上に噛みつくこともあるというのだから、相当に凶暴なコブラデス。

 

マンバ属に属するブラックマンバは口の中が黒く、見るからに不気味なコブラです。

体長は4mを超えるものもあるほどのド迫力。

 

神経質で敵が近づくと猛烈な勢いで攻撃をしてくるようで、世界でも多くの人間がこの蛇の犠牲になっているのだとか。

キングコブラは単独でキングコブラ属に属しています。

 

20人を死に追いやるほどの毒量を持っていると言われていて、最大で5.5mほどのものが記録されているのだとか。

東南アジアに多く生息しています。

普段は穏やかな性格なのだそうですが、一旦攻撃スイッチが入ると恐ろしいヘビです。

コブラの毒

コブラ科の蛇は神経毒と出血毒の両方。

割合的には断然神経毒の方が圧倒的に多く、即効性、致死性ともに高いのが特徴です。

 

神経毒は相手の放電を塞ぐことで麻痺やしびれを引き起こし、呼吸や心臓を停止させる働きがあります。

相手の動きを止めることによって、とどめをさすという方法。

なぜコブラに毒があるのか

コブラは毒牙という牙を持っていて、その牙に中央に溝があります。

この溝を通して毒液が敵の体内に注入されるのだそうですが、一体何のためにコブラたちは毒を持っているのでしょう。

敵を攻撃するため!?それは確かにその通りなのですが、それ以前に、毒液はいわゆる私たちの唾液のような役割をしているのだそうです。

 

唾液には消化酵素が含まれていて、食べ物を分解し、自分たちの体に吸収しやすくする役目があります。

コブラの毒液も同じこと。大きな獲物をより体内に取り入れやすくするための消化酵素なのだそうです。

人間や犬がコブラに噛まれたら?

コブラは全部の種類が毒を持っていますが、大きさや種類によって毒の強さや毒量には違いがあります。

最も強力な毒を持っていると言われるナイリクタイパンは半致死量が0.01㎎/kgで、人間を300人以上殺せる毒をもっているそうです。

 

もともと攻撃性の強いコブラではないので、実際の死亡例は少ないのだそうですが、毒性の強さだけでいうと、最も恐ろしいヘビということになります。

人間で300人越えなのですから、犬や猫などの小型の哺乳類なら、その倍以上ということになるのでしょうか。

 

キングコブラは像をも殺すという都市伝説のような話がありますが、実際の検証ではゾウほどの体重の哺乳類はキングコブラには殺せないのだとか・・・・

キングコブラの大きさか誇張された話のようです。

コブラの毒に関するまとめ

コブラ科の蛇は皆神経毒を持っている。

毒はもともとはコブラの唾液、いわゆる消化液である。

 

種類にもよるが、コブラに噛まれたら人間でも死ぬ可能性はある。

以上、生涯で一度たりともお目にかからなくても良いと思っているコブラについてでした。

(ライター ナオ)

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