カエルと言えばギョロっとした目と大きな口が特徴的ですよね。
それがちょっと気持ち悪いと思う人もいるでしょう。
今回紹介するのは、そんな人でもちょっとキモかわいいと思えるかもしれない、「アフリカツメガエル」というカエルです。
一体、どんなところがキモかわいいのでしょう。
本当にちゃんと「かわいい」部分があるのでしょうか…。
早速、アフリカツメガエルについて、詳しく見ていきたいと思います。
アフリカツメガエルってどんなカエル?
アフリカツメガエルはアフリカ中南部原産のカエルです。
後ろ足の指に爪が生えているのが、「ツメガエル」という名前の由来。
体長は7~12cmと、やや大型。
頭は小さく扁平な体型をしており、「のっぺり」という単語がとてもよく似合います。
カエル独特のギョロっとした感じはなく、どことなく間の抜けたかわいい顔です。
原産はアフリカ中南部ですが、実は外来種としてアメリカ、イギリス、イタリア、フランス、メキシコなどでも定着しています。
日本国内でも和歌山県の一部の地域で定着しているそうです。
近くにお住まいの方は、探してみればアフリカツメガエルが見つかるかもしれませんね。
カエルは爬虫類なので、オタマジャクシの頃はエラ呼吸でカエルに育つと肺呼吸になりますよね。
もちろんアフリカツメガエルもそうなのですが、息継ぎ以外では水中から出ることは無く、一生を水中で暮らします。
そのため、体の作りは完全に水中向き。
アフリカツメガエルの四肢は体の側面から真横に伸び、後ろ足の水かきが大きく発達していて、これは泳ぐのにとても適しています。
逆に陸上ではほとんど歩くことができないそう。
だったらなんで肺呼吸に変わるんだ?ずっとエラ呼吸でいいじゃないか…と思わずにはいられません。
アフリカツメガエルと人間
アフリカツメガエルは、主にアロワナなどの肉食魚やヘビの餌として販売されています。
また、繁殖や飼育が簡単なため、実験動物としてもよく使われます。
しかし最近では、飼育の容易さや見た目のキモかわいさから、ペットとしても人気があるんですよ。
アフリカツメガエルの飼育に最低限必要な設備は45cm程度の水槽。
ジャンプして脱走するので、必ず蓋つきのものにしてください。
もう少し暮らしやすい環境を整えてあげようと思うならば、浮草などを浮かべたりシェルターを設置してあげましょう。
餌は熱帯魚用のもので代用が可能ですし、冷凍の赤虫やイトミミズでもOKです。
しかも3~4日に1回与えれば十分という手軽さ。
オタマジャクシから育てる場合には、グリンピースを裏ごししたものなど、植物質のものを与えます。
適温は23度程度ですが、アフリカツメガエルは耐寒性があり水が凍らない限りは死なないので、ヒーターなどの設備がなくても大丈夫です。
ただ、あくまでも「耐えられる」というだけなので、快適に過ごしてほしいと思ったらヒーターなどを設置してあげてくださいね。
逆に夏の暑さには弱いので(アフリカ原産のくせに…)、夏場は水温が上がりすぎないように注意しなくてはなりません。
できるだけ涼しい場所に水槽を置いてあげましょう。
アフリカツメガエル本体の価格は、生餌として売られているものなら数十円から数百円程度。
ペット用として売られている珍しいアルビノの個体でも千円ちょっとというお値打ち価格。
これはちょっと飼ってみたい、という気分になってきた人もいるのではないですか?
まとめ
アフリカツメガエル、ちょっと飼ってみたくなりませんか?
飼育も比較的簡単ですし、気になる人はぜひチャレンジしてみてください。
しかし、途中で飼育を投げ出して、池や川に放流する…なんてことは絶対にしないでください。
アフリカツメガエルは耐寒性があるので、繁殖して定着してしまう場合があります。
そうなると既存の生態系に悪影響を与えかねません。
最後まで責任を持って飼育してくださいね。
(ライター名 もんぷち)