カエルをペットとして飼えるのをご存知ですか?田舎育ちの私は、カエルと言えば、田んぼにいて夏中、ゲコゲコ鳴いている生き物、くらいの認識しかなかったのですが、ペットとして飼われてるカエルにはかわいらしいカエルがさまざまいます。
そんなカエルの中から人気の高い「アカメアマガエル」を紹介します。
アカメアマガエルとは?
その名の通り、真っ赤な目をしたかわいらしいアマガエルです。
体はきれいな緑色で、わき腹には、黄色と青色のストライプが入っています。
鮮やかな色のコントラストが印象的なカエルです。
生息地は中央アメリカで、オスよりもメスのほうが大きく成長するのが特徴です。
大きさは8cm近くにまで成長し、ペットとして飼う場合は15年ほど生きられます。
主に湿度の高い熱帯雨林の木の上で生活しています。
夜行性で昼間はほとんど寝ています。
産卵は雨季に行い、オタマジャクシは水中で生活します。
女の子にモテモテのカエル!?
愛らしいルックスで、アカメアマガエルは女性からの人気も高いそうです。
静岡県の動物園、iZooでは、「アカメアマガエルを見てみたい!」というリクエストが多かったため、アカメアマガエルの単独での展示を始めました。
以前は、日中は寝ているため、ボアコンストリクターというヘビの展示水槽に隠れており、来園者だけではなくスタッフさえもほとんど見つけることができない状態でした。
そこで、人工的に昼夜を逆転させて展示することで、活動的なカエルたちの姿を見ることができます。
運が良ければ、めずらしい鳴き声も聞くことができますよ。
アカメアマガエルをモチーフにしたぬいぐるみやポストカードも数多く製品化されることからも人気の高さが伺えます。
ペットとしてのアカメアマガエル
とても美しく、派手なカエルなので、欧米では昔からペットとして親しまれていました。
その人気は高く、カエル関係の本では、表紙の写真に使われることも。
アカメアマガエルの真っ赤な目は、とってもきれいでキャッチーなので、表紙に使いたくなる気持ちもわかりますね。
以前は飼う事が難しかったアカメアマガエルですが、流通事情が改善されたり、飼育下で繁殖されたCB個体が増えたりと、昔に比べるとずっと飼育がしやすくなったそうです。
それでも、ツリーフロッグという性格から、そうでないカエルよりも少し飼育の難易度は高めです。
飼うときに必要なもの
アカメアマガエルは、樹上棲で、地上に降りることは、ほとんどなく、一生を木や、大型の植物登った状態で過ごします。
そのため、高さのある水槽で飼育することが必要です。
照明は必要ありませんが、ヤシガラや腐葉土、水苔など湿度をコントロールできる床材を厚めに敷くことがポイントです。
アカメアマガエルが登れるように、観葉植物を鉢ごと入れたりと木の枝をレイアウトしましょう。
アカメアマガエルはとってもグルメなカエルといわれていて、同じエサばかりだと、食べなくなるという習性があります。
エサのバリエーションがいくつか必要なので、飼育には少し手間がかかります。
飼うときの注意
カエルを飼うときのポイントは、なんと言っても湿度管理です。
霧吹きなどで、常に乾きすぎないように管理してあげましょう。
また、カエルに触るときの注意もあります。
触るときには十分に手を冷やし、長時間触ったり、手に乗せたりしないことです。カエルは体温が低いので、人間の体温でも火傷をしてしまいます。
かわいくてずっと触っていたいと思うかも知れませんが、長く一緒にいるためにぐっとこらえましょう。
まとめ
くっきりとした鮮やかな色のコントラストが美しいアカメアマガエル、いかがでしたか?
まるで、童話の世界のカエルのようで思わず魅入ってしまいませんか?
アカメアマガエルは水槽で飼育できるので、マンションなどでも飼う事ができます。
ペットを飼いたいなと思っている人は、アカメアマガエルも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ライター:さくら