ぼてっとした印象のクランウェルツノガエル。
見た目の風貌と、カラーバリエーションが豊富なこと、飼育が容易なことから人気があります。
キモかわいいカエルとしてただいま人気上昇中!?
クランウェルツノガエル
ぼてっとしてまるでお饅頭のようなカエルです。毒はなく、ツノガエル族に属し、南米の700m以下の半砂漠地域、チャコ帯に生息しています。
アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルなどでその姿が確認されています。
体長は7.5~12.5㎝、暗褐色~灰褐色をしていて、濃褐色の斑紋があり、吻端がとがっています。
似ている種類にベルツノガエルやアマゾンツノガエルがいますが、クランウェルツノガエルは目の上の突起が大きく、模様も派手で大きいのが特徴です。
クランウェルツノガエルの生態
クランウェルツノガエルは一度の産卵で2000~4000程の卵を産みます。
オタマジャクシの時も個体によって色合いは違うのですが、成体になるまでどんな模様が出てくるのかはわかりません。
アマゾンツノガエルやベルツノガエルとの交雑種も沢山いて、それらのツノガエルは「ファンシーツノガエル」という名前でペットショップなどで売られています。
ペットとしてのクランウェルツノガエル
クランウェルツノガエルをペットとして飼うときは大きな水槽かまたはテラリウムでの飼い方をお勧めします。
ペットショップや孵化直後や脱皮直後のカエルを水を張っただけの水槽に入れている場合もありますが、あくまで一時的な環境です。
長く飼うときには水槽の下にミズゴケや土を入れてあげて、快適な環境を整えてあげましょう。
心地よい環境においてあげれば、どんどんと愛嬌が増して可愛く育ってくれますよ。
背中の模様にもよりますが、だいたい3000~6000円程度で販売されています。
クランウェルツノガエルの飼育環境
クランウェルツノガエルのエサは自然界では昆虫や魚など。
飼育する時には安価に手に入る金魚がおすすめです。
ピンクマウスなどを与える人もいるようですが、内臓疾患などの恐れもあるそうなので、金魚が無難なところでしょう。
ピンセットなどで金魚をつまんでカエルの目の前に持っていってあげます。
まるで離乳時のあかんちゃんのようにぱくっと食いつくその姿は女性の方なら母性本能をくすぐられてしまうかも!!??エサやりの瞬間は飼育の楽しみの一つでもあります。
水槽内の温度は南米の生息環境と同じ22~28℃に設定しておくのが良さそうです。
床材をに最も適しているのは腐植土。
腐植土に生息しているバクテリアがある程度の糞尿を分解してくれるので管理がしやすいからです。
カエルというと、どうしても水の中で泳いでいるイメージが強いのですが、腐植土の水分量は大人の男性がぎゅっと握ってじんわりと水分がにじんでくる程度で良いそうです。
もともと生息していたところも半砂漠地帯ですから、熱帯雨林のような高湿度は必要ありません。
乾燥しすぎは問題ですが、高湿度もクランウェルツノガエルにとっては居心地の良い環境ではないということです。
成長途中のカエルには骨格を作るために重要な紫外線も与えてあげなければなりません。
長時間の日光浴や強烈な光は必要ありませんが、程よい光が当たる環境も整えてあげましょう。
小さな成長途中のカエルと成体のカエルを一緒に飼うことは危険です。
何故なら共食いの可能性があるから。
小さいうちは別の水槽で飼うことをオススメします。同じくらいの体の大きさになったら、同じ水槽で複数飼いをして楽しむようにしましょう。
クランウェルツノガエルのまとめ
グロ可愛い生き物は色々といますが、こんなにも身近に簡単な飼育で「グロ可愛さ」を体験できる生物はいないかもしれません。
ぜひ、あなたもクランウェルツノガエルを愛でてみませんか?