皆さんは、ウシガエルが外来種ってことをご存知ですか?
あの大きいカエルさん、昔から日本にいるような気がしますが実は外来種なんです!今回は、そんなウシガエルについてご紹介いたします。
ウシガエルについて知ろう!
アカガエル科アカガエル属のカエルです。元々、ウシガエルはアメリカ合衆国に居たカエルです。(生息地:アメリカ合衆国東部・中部、カナダ南東部、メキシコ北東部など)外来種として日本にやってきたのは1918年に食用として持ち込まれたことがきっかけです。
日本の他にも、韓国、台湾、ヨーロッパなど多くの国で外来種と指定されています。
流れの緩やかな川や沼、湖などに生息するウシガエルは、夜行性です。ウシガエルという名前の由来は、鳴き声に秘密があります。
「ブオー」とウシに似たような鳴き声で非常に大きい音量が特徴です。昆虫や甲殻類などの動物を食す、肉食です。
ウシガエルって食用らしい…?
ウシガエルは食べられます。皮を剥いだ後ろ足を食べます。
味は、鶏肉と似ていてササミのようだと言われています。脂がほとんどなく、炒め物やフライにして食べることが多いそうです。
またオタマジャクシを載せたお寿司の「おたま寿司」も存在するそうです。
法律で規制がかかり、現在主流として食用ウシガエルが出回ることはありませんが、地方では食べているところもあるそうです。
外来種です、ウシガエルさん
ウシガエルは、特定外来生物に指定されています。
特定外来生物とは、在来(日本に既に生息している生き物)を捕食したり、生態系に害を及ぼしたりする可能性がある為に、輸入・販売・飼育が禁止され、環境省が指定します。
外来種については、外来種被害予防三原則の『外来種を入れない、捨てない、拡げない』で国民に認知・理解を促進しているそうです。
現在、2000種以上の生物が指定されており、中でも有名なのは「ブラックバス」「ブルーギル」「アライグマ」「アレチウリ」などでしょう。
アライグマまでもがウシガエル同様に特定外来生物に指定されているのは驚きですよね!
ウシガエル以外にもいる?外来種の種類・プチ知識!
外来種は、自然に分布する地域以外に人為的(ウシガエルは食用として輸入されたという点)に持ち込まれた生物です。
国内での繁栄による外来種:日本国内の生物が自然に分布していない地域へ持ち込まれる場合と国外での繁栄による
外来種:ブラックバスやウシガエルなど外国から持ち込まれたものと2パターンあります。
ウシガエルの魅力
ウシガエルは飼育することは禁止されていますが、ウシガエルの魅力があるのか調べてみました。
ウシガエルは、大きい・鳴き声が面白いという点が魅力なのではないでしょうか。
また、食用として輸入されたもののウシガエル自体強い個体ということで、強さについても魅力を感じる点かなと思います。
ウシガエルは、5~9月に繁殖します。
なんとネズミなどの肉も捕食しちゃうカエルなので、本当に日本で生きていけるくらいたくましい動物ですね。
日本では、北海道南部から沖縄の石垣島まで生息しています。
韓国やヨーロッパでは輸入も禁止されています。やはり本来いるべきアメリカから出ちゃいけないカエルだったのですね。
ウシガエルのまとめ
いかがでしたでしょうか。
ウシガエルや特定外来生物・外来生物について少しはお勉強になったでしょうか。
生物多様性を守る為、大切なことを守っていくのはこの世界を守っていくこと、地球を守っていくことに繋がりますので、ぜひ気を付けていきたいものですね。
(ライター:Teyo)