ツノガエル科のベルツノガエルは、動きが少ないこともあり飼育しやすいカエルです。

ベルツノガエルの野生下の生態

ベルツノガエルは、アルゼンチンやウルグアイにまたがるパンパという広大な草原に生息しています。

オスの体長は10ほど、メスはやや大きい12。

草原の水辺などに生息する陸生のカエルです。

 

体色はグリーンに茶や黒の模様が入っていて、凹凸があります。

赤い色が入っているものもあり、色彩のバリエーションが広いことも人気がある原因のひとつです。

 

肉食で昆虫やカエル、小型の爬虫類やカエルの幼生などを食べます。

獲物を狙う時は地中に体を埋めツノのような形の目を出し、じっと待ってからとびかかります。

 

ベルツノガエルのメスは、降雨の後に1000個ほどの卵を産みます。

幼生は20日から30日で変態します。

ベルツノガエルのオタマジャクシは、水中にいる時何らかの攻撃を受けると音を発します。これは大変珍しいことだそう。

ベルツノガエルの入手方法

ベルツノガエルは比較的環境の変化に強く、飼育しやすい種のカエルです。

 

日本には生息しないカエルなので、ペットショップで買うことになります。

 

購入するベルツノガエルがどれくらいの年齢なのかよく確認します。

ネットショップの場合、画像のみで判断する事になるので慎重に。

 

万が一郵送時の事故などがあった場合、保証がある店の方が良心的です。

価格は個体によって様々です。

珍しい模様や色のものは数万円することも。

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ベルツノガエルのために準備するもの、水の扱いに注意

体が成長していて飼いやすい、大人のベルツノガエルの場合です。

必ずいるものは、プラスティックケース(水槽など)、腐葉土などの土です。

 

プラスティックのケースは、だいたい個体の大きさの10倍くらい。

ベルツノガエルは、草原に棲むカエルなので腐葉土で陸地を作るといいようです。

餌と間違えるようなものが入っていないもの、化学肥料が入っていない土を選びましょう。

 

彼らは大人になると腹から水を吸収します。

下に敷く土は、草原にある少しの水辺をイメージして作ります。

大人のベルツノガエルの場合、土は約8ほど、腐葉土は少し湿り気があるかな、という程度です。

 

テラリウムを作る事もできます。

水辺や植物を配置したりすることも可能なようですが、水の汚れには注意しましょう。

 

カエルというと、プラスティックケースに水を張って飼育できそうなイメージがありますが、水が汚れてしまうのが早く、ベルツノガエルには適さない環境のようです。

体調を崩したり、皮膚が荒れてしまうことがあるそうです。

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適正温度はどれくらい?

おおよそ22から29度くらいが適温のようです。

真夏にはあまり直射日光にあたらないように気をつけます。

 

本来草原に棲むベルツノガエルなので、風通しをよくします。

また、ベニツノガエルは紫外線も僅かに必要とします。

真っ暗の部屋に置きっぱなしにするのもよくないようですよ。

冬にはヒーターが必要になります。

ベルツノガエルの餌について、餌の与えすぎに注意

大人のベルツノガエルであれば、餌は1週間に一度くらい。

昆虫を食べるので、ペットショップなどから手に入れるのがよさそうです。

 

コオロギなどがいいですね。

人工のベルツノガエルの餌も売っています。

ベルツノガエルは慣れると、餌をあげるとどんどん食べてしまうので、消化不良を起こさせないように気を付けます。

 

食べたがる行動を見せても適量を守るようにします。

ベルツノガエルは冬になるとますます動かなくなります。

 

変温動物なので、気温が下がると代謝が落ちるのは自然な事です。

動きが悪いからといって無理に食べさせないように。

 

彼らには彼らのペースがあります。

代謝が活発になる夏はたくさん食べるそうなので、その分ケージの中が汚れます。

こまめにお掃除をしましょう。

どれくらい生きるのか

飼育下であれば長いと15年も生きるらしいですね。

長寿です。

ゆっくり仲良くなれそうですね。

ベルツノガエルの飼育について

成熟した大人の個体から飼育してみるのがよさそうですね。

ベニツノガエルに慣れたら、ベビーや幼生などから育ててみるなど、より充実したカエルライフをエンジョイするきっかけになるかも知れません。

(ライター おもち)

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