夏休みになると男の子のいるお家では必ずせがまれるクワガタ採集。
大きなクワガタをとることは男の子たちの一つのステイタスでもあるようです。
日本のメジャーなクワガタとその採集方法をまとめてみました。
日本のクワガタ
日本には13種39属51亜種が生息しています。
詳細が分かっていない種が多いのが実情。
クワガタの特徴と採集方法
オオクワガタ
オオクワガタは北海道から九州まで生息しています。
名前の通り日本国内では最大の大きさを誇り、ギネス記録は82㎜だとか。
黒光りすることから黒いダイヤとも言われ、一時期は高値で取引された時代もあります。
5~9月頃に活動し、冬は朽ち木で越冬します。
夜行性で臆病、人目につくところにはやすやすと出てきたりはしません。
長いものでは越冬しながら3~4年生きるものもあり、ペットとしては最高のクワガタです。
低い山や平地の広葉樹にいますが、とても見つけにくく、現在出回っているものの多くは人工繁殖によるものだと言われています。
採集のポイントは太くて穴の多い、クヌギの老木で、ヒラタクワガタなど他のクワガタのいない木を狙います。山よりも平地で田畑の近くが良いようです。
6月には洞を探し、7~8月にはライトトラップによる最終方法が効果的です。
コクワガタ
コクワガタは最もポピュラーなクワガタ。5~10月に活動し、冬は朽ち木で越冬します。
動きが素早く、ちょこちょこしています。
小さいので他のクワガタとの接触を嫌い、クヌギやニレ、ヤナギ、ナラ、タブなどの樹皮の裏などに潜んでいることも多いです。
簡単に飛翔するので、行動範囲は広範囲に及びます。
人の足音にも敏感なので、捕まえる時はなるべく足音を立てないように!
採集するなら6~9月がおすすめ!
ヒラタクワガタ
本州から九州地方に生息しているクワガタです。
温暖な地域を好むので西日本に多く生息しています。
サイズはオスが25~76㎜。メスで25~36㎜ですが地域のによっての色や形に大きく差があるようです。
6~9月に最も活動が盛んになり、冬は朽ち木で越冬します。
顎が強く、先端で内側に曲がっていて、ビジュアル的にもとてもかっこいいクワガタです。
河川敷や川の近くの林に多く生息していて、大型のものは縄張り争いに打ち勝った主のような存在で、めったに洞から姿を現さないのだとか。
夜行性なので、昼間探すときはライトを片手にそうっと洞の中を覗いてみるのが良いかもしれません。
後は、とにかくじっと洞から出てくるのを待つ!!
ノコギリクワガタ
北海道から九州に生息していて、6~9月が活動時期です。
赤褐色をしていて、基本的に夜行性ですが昼間でも枝先で休んでいたりして、比較的簡単に採集することが出来ます。
基本的に越冬はしないようですが、飼育下では越冬したとの報告もあります。
のこぎり状の角で威嚇する姿はなかなかかっこよく、人気のクワガタです。
平地から山地までの広葉樹に多く生息していますが、郊外の小さな林の中にもいたりします。
木陰で休んでいることも多いので、採取方法としてはキック採集が結構効果ありです!
幹をキックする場合はくれぐれもスズメバチの存在に気をつけて!
夜に採集する時には昼間のうちに樹液場をチェックしておくのが良いでしょう。
ミヤマクワガタ
北海道から九州に生息しています。
他のクワガタと違い、昼間活動することっもあり、こげ茶のボディが魅力的です。
暑さに弱いので比較的標高の高い300~500mほどの所にいます。
5~9月頃にかけて活動し、6~7月がピークです。
低温で飼育するということで知られるミヤマクワガタですが、以外にもピークは最も蒸し暑い時期。
クヌギなどの木の裏面に身を隠していることが多いのだとか。
こちらも広葉樹のキック採集は有効です。
まとめ
クワガタによってそれぞれ活動パターンが少しずつ違うようです。
ぜひこの夏、あなたもクワガタ探しにチャレンジしてみてください!