クワガタムシ愛好家の中で人気のスマトラオオヒラタというクワガタをご存知でしょうか?

クワガタの特徴である大あごがガッシリとした魅力あるクワガタです。

そんなスマトラオオヒラタクワガタの生態と寿命についてお話します。

スマトラオオヒラタクワガタの特徴

スマトラオオヒラタクワガタはその名前の通り、インドネシアのスマトラ島に生息しています。

体長は小さいもので30㎜、大きいものでは100㎜に達し、体の幅が広く、顎も分厚いのが特徴です。

顎はスマトラ島の中でも山地によって内歯が上がっているものと、内歯が下がっているものに分かれています。

特にアチェという地域の個体は大あごのボリュームがあり、内歯下がりと合わさりビジュアルのが格好良く人気があります。

ヒラタクワガタの種類

ヒラタクワガタは多くの種類に分類されていて、各地域ごとの亜種にそれぞれ地域の名前がついているのが特徴です。

例えば、日本で言えばホンドヒラタやツシマヒラタ、オキノエラブヒラタ、サキシマヒラタなど。

 

スマトラヒラタクワガタの生息するスマトラ島近隣でもフィリピンヒラタクワガタやマレーヒラタクワガタ、スマトラヒラタクワガタとよく比較されるパラワンオオヒラタクワガタなど。

 

パラワンオオヒラタクワガタは体長がスマトラオオヒラタよりも大きく、亜種のなかでは最長です。

スマトラオオヒラタの飼育

スマトラオオヒラタクワガタは外国産のクワガタの中では比較的飼育が容易と言われています。

最適な温度は20~25℃でと多少高めですが、設備等は一般的なクワガタの飼育と同じで問題ありません。

 

10℃以下の環境での飼育はかなり危険になり、30℃を超える場合はケース内を乾燥気味にし、通気をよくする必要があります。

気性が荒く攻撃的なので、繁殖目的以外の飼育は基本的に単独で行います。

 

繁殖の際は、成熟した個体のオスとメスを選んで同じケースに入れ、交尾した後はメスを別のケースに移し替えます。

交尾の時は常に観察し、オスがメスを攻撃しないように見守る必要があります。

 

移し替えたケースにはマットだけでなく、昆虫ゼリーを何個か入れておくと良いでしょう。

大きなクワガタにしたい場合は、温度20℃くらいが適温です。

 

外国産の大型のクワガタではハンドパリングという、強制的に交尾をさせる方法をとり、繁殖させることがしばしばあります。

互いの相性もあるので、成功率が必ず100%という訳にはいかないのですが、方法としてはメスの上にオスを人間の手で置くというやり方です。

15~30分以上繋がったままになっていることを確認できれば、交尾が成立したと考えられます。

スマトラオオヒラタクワガタの値段

スマトラオオヒラタクワガタの成虫は個体の大きさ、顎の形状によって値段にバラつきがあるようです。

特に人気の高いアチェ産のクワガタは小型のペアで3,000円、大型のものだと90,000円します。

幼虫は1,000円程度ですが、アチェ産以外のようちゅうだと1,000円以下です。

スマトラオオヒラタクワガタの寿命

寿命は約1年程と言われています。温度管理などが上手くいけば2年生きるものもいるようです。

スマトラオオヒラタクワガタの生態と寿命に関するまとめ

スマトラオオヒラタクワガタはその名前の通り、インドネシアのスマトラ島に生息している。

外国産のクワガタの中では比較的飼育が容易。

最適な温度は20~25℃でと多少高め。

 

特にアチェという地域の個体は大あごのボリュームがあり、内歯下がりと合わさりビジュアルが格好良く人気がたかい。

人気の高いアチェ産のクワガタは小型のペアで3,000円、大型のものだと90,000円程。

寿命は約1年程で、長いものは2年生きる個体もいる。

(ライター ナオ)