多くの男の子の憧れ、クワガタ。
その中でも一際かっこいいのが「ノコギリクワガタ」ですよね。
他のクワガタよりも大きく長い顎は、とても力強く見る者を魅了します。
夏になるとホームセンターやペットショップなどで購入することができますよね。
飼育日記をつけて自由研究の課題にするという人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなノコギリクワガタについて、生態や寿命などの情報をまとめていきたいと思います。
飼育する際の参考にしてみてくださいね。
ノコギリクワガタってどんなクワガタ?
ノコギリクワガタは日本国内では北海道から屋久島まで、ほぼ全国に生息しているとても身近なクワガタです。
平地から山地にかけての森林や、都市郊外にある小さな林などにも生息しており、見かけたことがある人は多いのではないでしょうか。
私は田舎育ちで夏になるとよく捕まえていたので、ペットショップで売られているのを見た時はちょっと衝撃でした。
こんなありふれた虫が売り物になるなんて…!
子供の浅知恵で、たくさん捕まえて売れば稼げるかも!なんて思ったりもしてました。
特徴的なのは何と言っても長く鋭いノコギリのような顎。
しかし面白いことに、全ての個体がかっこいい顎になるわけではないんです。
体長が約5cm以上と大き目の個体の場合に、あの大きく曲がった長くかっこいい顎になるのです。
小さい個体は顎も短く真っすぐで、そこらへんのクワガタとあまり変わりがありません。
みなさんがイメージするかっこいいノコギリクワガタの姿、あれは選ばれし者の姿だったのですね。
ノコギリクワガタの寿命は?
クワガタやカブトムシというと、「ひと夏だけの生き物」というイメージが強いですよね。
ではノコギリクワガタの寿命はどのくらいなのでしょうか。
ノコギリクワガタは卵から孵化すると、土の中で約1~3年を幼虫として過ごします。
その後約1ヶ月かけて蛹となり、更に1か月後には成虫となるのです。
そして成虫となったノコギリクワガタは、活動を終えるとその年のうちに生涯の幕を閉じます。
つまり、幼虫時代からだと寿命は2年~4年ほどありますが、野外に出てからの寿命は3ヵ月~半年ほどということになりますね。
これは国内に生息するクワガタの中でもかなり短いです。
(オオクワガタなんて3年以上も生きることが多い。)
なんと短く儚い一生…
しかしだからこそ夏休みの間だけの自由研究などにはもってこいという一面もあるのですがね。
ノコギリクワガタを捕まえてみよう
カブトムシやクワガタの捕まえ方と言えば、樹液やライトなどでトラップを仕掛けておいて捕まえるという方法がまず思い浮かびますね。
しかしそれよりももっと簡単な捕まえ方があるのです。
それは「樹を蹴って落とす」という方法。
ノコギリクワガタは昼も活動するので、わざわざ夜の森林に出向かなくても大丈夫。
(ただし一番捕まえやすいのは明け方です。)
クヌギ・コナラ・ミズナラ・ヤナギなどの木を見つけたら、樹を蹴ってみましょう。
ノコギリクワガタは震動を感じると、死んだふりをする習性があります。
そのため、樹を蹴ると死んだふりをしたノコギリクワガタが落ちてくるので、落ちた場所をくまなく探してください。
しばらくの間は動かないですが、早くしないと逃げてしまうので素早さが肝心です。
2人以上で蹴る人と探す人を分担すると効率的。
地域にもよりますが5月から10月まで採集は可能です。
しかし狙い目の時期は6月から7月。
この時期が一番活発ですし、あまり早い時期だと小さめの個体が多いです。
まとめ
ノコギリクワガタはとても身近なクワガタなのに、知らないこともたくさんありましたね。
もしあなたが小学生なら、これらの知識を披露すれば「クワガタ博士」の称号を得られること間違いなしです!
(ライター名 もんぷち)