「フェネック」というキツネがいます。
このキツネ、見た目がとっ〜てもキュートなんですよねえ。
なんかアニメのキャラになっていてもおかしくないような感じですよね。
あんまり独特な姿かたちなので、「ほんとにキツネ?」と思ってしまいそうですが、
フェネックは哺乳類ネコ目、イヌ科キツネ属のキツネ、肉食動物です。
今回はこのとってもかわいい「フェネック」について、いろいろな特徴について紹介してみましょう。
可愛い動物が好きな方必見の記事となっていますよ!
フィネックは砂漠と相性がいいんです
フィネックは世界のどこに住んでいるのかというと、アルジェリア・エジプト・スーダン・チャド・チュニジア・ニジェール・マリ共和国
・モーリタニア・モロッコ・リビアといった国に生息しているようです。
こうしてみると、やはり我々日本人にとってあまり行く機会がない国にいるから、なかなか見ることができないようですね。
体長は30センチから40.7センチで、先端が黒くなっている尻尾の長さは15センチから30.5センチ、体重は1キロから2キロであり、イヌ科では最小となっています。
全身が柔らかな砂色の体毛で包まれており、これが保護色にもなるので砂漠という環境に適しています。
目の内側〜口元にかけて、赤茶色の筋模様があるのが特徴です。
そしてフェネックの最大の特徴といえばやはり、アニメの世界の動物のような「長い耳」でしょう。
フェネックの耳の長さは8.5センチから15センチメートルで、やはりとても大きいですね。
この大きな耳介にはどんな役割があるのかというと、放熱や砂の中にいる獲物を探すためだとされています。
この耳のおかげて、ほとんどの生物がバテテしまうであろう砂漠でも元気に行動しているんですね。
また、足の裏も体毛で被われていて、これが熱い砂から足裏を守ってくれて、砂漠のような砂地を歩くのに最適なんだそうです。
穴を掘って暑さと寒さから身を守っているお利口さん
フェネックは前述のように砂漠に適した形状を持ち、実際に砂漠に生息しています。
家族の群れを作って生息していて、野生での寿命は約10年とされています。
このかわいいフェネックが、どのように生きているか興味が沸きますよね?
フェネックは基本的に夜行性、夜に起きて生活している生物ですが、ときには午前の間に日光浴をしていることもあるんだそうです。
さて、砂漠と言えば昼間はものすごく暑く、夜はものすごく寒いというのが有名ですね。
フェネックはこの暑さ寒さをしのぐために、砂に数メートルもの穴を掘って、そこで生活しています。
特徴的なのが、フェネックは「ジャンプ力がすごい」ということです。
垂直には60センチから70センチ、水平には120センチも跳ぶことができるとされています。
なにを食べているかというと、肉食動物ですが雑食性なので、鳥や爬虫類、小さい哺乳類に昆虫のような生物から、植物の葉っぱや果実などを、いろいろなものを食べます。砂漠だから喉が渇くのでは、と思うかもしれませんが、フェネックはのどの渇きに強いので、植物質からの水分で補給をしているんだそうです。
可愛いからといってペットとして飼うのはいかがなものでしょう
フェネックと人間との関わりについてなんですが、女の子なんかが「かわいい〜!」と言いそうな外見なので、なんとペットとして飼っている人もいるんだとか。
価格は、ペットショップでなんと100万円前後するそうです。
たしかに、我々には馴染みの薄い砂漠に住んでいるのでそれくらいはするかもしれませんね。
ただし、かわいいからといってフェネックをペットとして飼うというのはやはりおすすめできません。
なぜなら、フェネックが住むのは砂漠であり、日本の気候で飼育するのはこまめな温度調節が必要となり、やはり難しいでしょう。
また、鳴き声も甲高いために、住宅が密集しているところでは飼えないでしょう。
また、動物病院でも診てもらえないところが多く、このようなことでやはり飼うことが難しいのです。
フェネックを飼うことはやはり現実的ではないので、
三鷹にある井の頭自然文化園で見ることができるので、興味が沸いた方は行ってみましょう。
(ライター:nabex)