フィリピンと言えば7000以上もの島々がある国で、珍しい生物の宝庫となっています。
その中でも特に珍しくてかわいいと評判なのが、世界一小さなサル「メガネザル」です。
メガネザルと言えば、その名の通り眼鏡をかけているかのような大きな目が特徴ですが、実はその小さな体も一度見たら忘れられないくらい可愛くて印象的なんです。
小さいと言っても所詮はサル、そんなに驚くほどでもないのでは?と思ったあなた。
メガネザルの事を知ると、きっと驚きますよ!
ぜひここでメガネザルについての知識を得て、その魅力に魅了されていってください。
フィリピンに棲む最小のメガネザル
メガネザルはインドネシア、ボルネオなどの東南アジアに生息しています。
その中でも最も小さいのが、フィリピンのボホール島に生息するメガネザルです。
体長は大人でも10数cm程度、体重も100gほどしかありません。
マグカップにだってすっぽり入っちゃう大きさですよ!
他のサルでも赤ちゃんならこのくらい小さいやつもいますけど、大人になってもこの大きさというのは他ではありえません。
もうぬいぐるみを通り越してキーホルダーのマスコットって感じです。
メガネザルと言えば大きな目も特徴ですね。
10cm程度の体長なのに、目は約1.5cmと、体長と比較するとどれだけ目が大きいのかがよくわかります。
かわいい反面、大きすぎて怖いくらいです。
フィリピンみたいな暖かい地域って虫も多そうだし、目に入っちゃったりしないんでしょうか。
そしてもう一つ、首を約180度回転させられるという特技も持っているんです。
ほぼ真後ろを向けるってことですよね。
これもすごいけど怖い!
メガネザルは夜行性なので、実際に夜、真っ暗な中で首だけこちらに向けているやつがいたら…完全にホラー。
思わず絶叫しちゃいそうです。
ストレスでメガネザルが自殺してしまう!?
手のひらサイズのメガネザル、ついつい手に乗せて写真でも撮りたくなってしまいますよね。
しかしメガネザルはとてもストレスに弱く、手に乗せられたりするだけでかなりのストレスを感じてしまうんです。
ストレスが溜まってしまうと、なんと頭を木に打ち付けて自殺してしまうこともあるそうです。
自殺大国日本に住んでいる身としては、ちょっと親近感が湧いてしまいますね…。
現地でも、フラッシュでの写真撮影や、手に乗せるのを禁止しているそうです。
そんな繊細な性格のせいか、近年では絶滅が危惧されており、いくつかの保護施設も作られています。
もし彼らに会いに行くのなら、こういった施設に行くのが良いかもしれません。
なぜなら、先にも書いた通りメガネザルは夜行性な上に警戒心が強いので、普通に探してもなかなか見つからないことも多いのです。
ただ、保護施設と言ってもただの観光施設と化していて、メガネザルを触れたりフラッシュ撮影がバンバンできるようなところもあります。
こういった施設は観光客としては嬉しいですけど、メガネザルのことを考えるとあまりよくありません。
メガネザルのことを最優先に考えている施設ももちろんありますので、事前にそういった施設を調べて行くのが良いでしょう。
メガネザル まとめ
思った以上にメガネザルは繊細な生き物だということがわかりましたね。
ストレスが溜まりすぎると自殺してしまうなんて、そんなことで自然界を生きていけるんだろうか、と心配になってしまいますが…。
きっと人間が彼らの生活に入り込みすぎるのが、特にストレスなんでしょうね。
もし皆さんがメガネザルを見に観光に行った際には、「木を揺らさない」「フラッシュ撮影をしない」など、注意事項の書かれた看板などをよく見て、メガネザルに負担をかけないようにしてあげてください。
(ライター名 もんぷち)