皆さんはウスバカマキリという生き物を知っていますか?
カマキリの種類の中ではよく見かける一般的なカマキリですね☆
日本のみならず世界中で知られているカマキリなのではないでしょうか。
しかし、子供の頃は見かけたりしましたが、最近ではあまり見ませんね…。
さて、ウスバカマキリの生態とはどういったどういったものなのでしょうか?
今回はウスバカマキリの特徴や見分け方などについてまとめていきたいと思います!
カマキリの名前の由来とは?歴史は?
名前の由来については二説あり、『鎌で切る』から『鎌切』となりカマキリになった説と、『鎌を持つキリギリス』という事からカマキリになったという説があります。
カマキリは古くから人間とのつながりがあり、京都の祇園祭では『蟷螂山(とうろうやま)』別名『カマキリ山』というものがあります。
祇園祭では、カマキリは神もしくは神の能力を持つ使者として崇められているのです。
そして、カマキリが胸の前で鎌を揃えるポーズが『祈り』を連想させる事から、日本では古くから『オガミムシ』などと言われていて、英名では『祈り虫』と言われています。
カマキリを代表するウスバカマキリってどんな生き物?~生態と見分け方~
ウスバカマキリは、カマキリ目カマキリ科カマキリ亜科に属する昆虫です。
生息地は全国的に生息しているのですが、主に北海道・本州・四国・九州などに多く生息しています。
昔よりは、個体数が少なくなってきていて、県によっては絶滅危惧種に指定されているようです。
大人になってから見かけなくなっている原因は、個体数の減少に関係していたのですね!
平均体長は45mm~65mm程の大きさです。
体の特徴としましては、体の色は基本的には、綺麗な明るめの緑色をしています。
稀に淡い緑色のものや茶色のものもいます。
パっと見た感じでは、他の種類のカマキリと被る事もあり、ウスバカマキリなのかどうか見分けるのが難しいですよね。
しかし一つ他のカマキリと違う所があり、鎌の付け根の部分に黒い斑点模様があるのが大きな特徴と言えるでしょう☆
個体によっては、黒い斑点の中央が白くなり、模様がリング状になっているものもいます!
食性は肉食性で、小さい昆虫や小動物を食べて生活しています。
獲物が捕まらないのが続くと共食いをする事もあるようです。
食べる餌にはこだわりがあるようで、死んで動かないものは食べず、生きているものだけを食べます。
そして、綺麗好きな面もあり、食事が終わると鎌を念入りに舐めて掃除します。
繁殖期に入った雄は命掛けで交尾に及ばないといけなくて、雌に交尾を仕掛けようとしているのがバレてしまうと捕食される事があるので、バレないように近づいて、すぐに離れなければいけません。
共食いが頻繁に行われるのも、個体数の減少に関係しているのでしょうか?
ですがよく調べてみると、交尾後雌に捕食された方が、雌の栄養源になり卵が多く生まれるので、捕食されないで逃げ切った方が良いとは言い切れないようですね。
でも、雄が逃げ切る事が出来れば、雌から生まれる卵の数は少ないですが、色んな雌と交尾をして、結果的にそれなりの数の子供を作る事が出来るんですよね。
カマキリの世界というのは、複雑な世界ですね…。
ウスバカマキリについてのまとめ
今回はウスバカマキリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ウスバカマキリの特徴を頭に入れておいて、カマキリ採集の際に役立てて下さいね☆
より深く観察するには、実際に飼育してみるのもオススメですよ!
興味がある方は是非、カマキリを飼育・観察・繁殖にチャレンジしてみて下さいね。
ライターMISAKI