真っ白でもふもふした毛に愛らしい顔でカワイイと人気の生き物ですよね☆
日本で野生のホッキョクキツネは生息していませんが、動物園では見られますね!
さて、皆さんの中でホッキョクキツネと言えばどんなイメージを持っていますか?
生態や特徴などについて知っている方はあまりいないのではないでしょうか。
今回はそんなホッキョクキツネの生態や特徴などについてまとめていきたいと思います。
雪の妖精のようなホッキョクキツネってどんな生き物?~生態と特徴について~
ホッキョクキツネは、哺乳綱ネコ目イヌ科に分類される北極地域原産の小型のキツネの一種です。
生息地は、アイスランド・グリーンランド・アラスカ・ヨーロッパ・ロシアなどの北極圏に分布しています。
生息環境は、夏場は海などの水辺で過ごし、気温が下がり水に氷が張り始めると海岸から離れた丘陵地帯や山地などで生活しています。
『極寒世界で生活するのは厳しいのでは?』と疑問に思う方もいるかもしれませんが、ホッキョクキツネは寒さに耐えられるように出来ており、マイナス80℃の世界でも生きられるという実験結果も出ています。
吹雪などで天候が荒れた時は収まるまで巣穴に隠れていますが、冬眠する事はありません。
平均体長は約45㎝~75㎝程です。
体の特徴としましては、頭部は丸みを帯びていて、鼻面や耳は短いのが特徴です。
毛色は夏と冬で違い、夏は背面が褐色から黒褐色になり、腹面は白色や若干黄色味を帯びた白色。
冬には全身が真っ白になるのが普通ですが、地域によっては白色にならず青灰色や褐色のものも見られます。
ホッキョクキツネは寒い地域で生活するので、手足の裏には毛がびっしり生えています。
ホッキョクキツネには面白い習性があり、巣穴を網目状に伸びたものを作り、巣穴の入り口は数個作ります。
この巣穴は徐々に広げられていって、何世代かに渡って使っていくんだそうです!
巣穴を後世の為に残して助け合っていくのは素晴らしい事ですね。
この巣穴は非常に役に立っていて、餌をこの巣穴の中に貯えて、餌が見つからない時でも困らないようにします。
普段は単独もしくはつがいで行動していて、食事は小動物・魚・鳥類・アザラシなどの死肉などを食べていますが、主に食べているのはレミングです。
時には、アザラシの子供を襲う事もあります。
夏場になると、果実・海藻・昆虫などを食べて飢えをしのぎます。
ホッキョクキツネの優れている所と繁殖期
ホッキョクキツネの優れている所は嗅覚と聴覚です!
2m程離れた場所でも埋もれている死肉を探しだす事が出来て、遠くにいる獲物の鳴き声などを聞く事も出来ます。
得意な事は泳ぎで、獲物を求めて流氷の間を器用に泳いで島に渡る事もあるんだとか。
ホッキョクキツネは一夫一婦で、繁殖期は4月~7月頃です。
妊娠期間は約50日程で、一度に4子~8子産みます。
子供が生まれると夫婦で協力して子育てを行い、子供は10カ月程で成熟します。
厳しい環境の中では夫婦で協力しないと、中々子育ては難しいのかもしれませんね。
このように厳しく過酷な環境の中で生きているので、野生の寿命は3年~6年とされています。
飼育下では15年程は生きるとされています。
ホッキョクキツネについてのまとめ
今回はホッキョクキツネについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
この間、北極圏に住む動物のドキュメンタリーを見ましたが、現在地球温暖化が進んでいて北極の氷の溶けるスピードが速くなっているそうです。
北極に住む動物にとって、夏場は過酷な時期なんですが、夏の時間が年々長くなっていて近いうち北極圏の動物は絶滅するのではと言われているようです。
悲しい事ですが、これが自然界の厳しさなんですよね…。
ライターMISAKI