日本にも生息するヒグマは、危険生物という事で知られていますよね。
過去には、史上最悪と言われている『三毛別羆事件』というものがあります。
しかし、近年では肉食から草食に変化してきているとの研究結果も発表されていますね!
それでもやはり、ヒグマは恐ろしい熊という印象は根強いです…。
さて、そんなヒグマの生態や天敵はどういったものなのでしょうか?
今回はヒグマの生態や特徴、そして天敵について紹介していきたいと思います!
ヒグマってどんな生き物なの?~生態と特徴について~
ヒグマは、ヒグマ科に属する哺乳類です。
生息地は、ヨーロッパからアジアにかけてのユーラシア大陸と北アメリカ大陸に幅広く生息しています。
日本では、北海道に生息するエゾヒグマと、本州以南に生息するツキノワグマの2種類のヒグマがいます。
ヒグマは1万年程前から存在しており、日本がアジア大陸と陸続きだった氷河期に、大陸から日本に渡って来た事がキッカケで、日本にも生息するようになったそうです。
現在全世界的に見ると、約200,000頭も生息しているとされています。
平均体長は雄が約180㎝~240㎝、雌が140㎝~180㎝です。
日本に生息するヒグマはサケマスを食べる機会が少ないので、比較的小さめと言われています。
体の特徴としましては、筋肉質の方のコブと木の根や穴を掘るのに役立つ鋭く長い爪、そして餌を見つけたり威嚇の際に体を大きく見せる為に立つことが出来る頑丈でがっしりとした後ろ足が大きな特徴と言えるでしょう。
ヒグマの視力や聴力は人間とそれほど変わらないのですが、嗅覚は非常に優れており、3㎞以上先の匂いも嗅ぎ分ける事が出来ます。
さらに、足の速さも優れており、時速約50㎞~60㎞で走る事が出来るんです!
ヒグマのもう一つの特徴は『学習能力が高い』事です。
例えば、何かを食べて美味しいと感じたら、その食べ物に執着し、その食べた物が人間が出した生ゴミや農作物だとすれば、その場所に何度も出没します。
食べきれないものには土をかけて隠しておいて、後で食べるなどの工夫をしたりもします。
食性は雑食性で、その季節に手に入るものを食べています。
分かりやすくヒグマのサイクルを下記にまとめました☆
- 1歳~2歳⇒母クマと一緒に行動
- 3歳⇒母クマから離れて独り立ちし始める
- 4歳~5歳⇒繁殖活動が可能になる
- 3月~5月⇒冬眠あけ
- 5月~7月⇒繁殖期
- 8月~9月⇒妊娠した母クマは食欲旺盛になるので、餌を求めて人間の生活圏にも現れる事もある
- 10月~11月⇒食いだめ
- 12月~3月⇒冬眠・出産
ヒグマの天敵とは?~ヒグマの雑学~
実は、ヒグマの一番の天敵はヒグマなんです!
『え、どういうこと?』って思った方もいるかと思いますが、ヒグマの雌は子供を産むと、かなり縄張り意識や子供を守らなければという意識が出るようで、凶暴になるんです。
自分と子供がいる巣穴に近づいて来るものは全て敵とみなし威嚇もしくは攻撃し始めます。
子供に近づこうものなら、きっと殺されちゃいます…。
時には共食いをする事もあり、大人が子供を食べる事もあるそうです。
ヒグマにとってヒグマ以上の危険な天敵は存在せず、同種同士の中にいながら、彼らは常に緊張にさらされているのです。
そんな世界、怖すぎますよね…。
ヒグマについてのまとめ
今回はヒグマについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ヒグマは興味深い生態が沢山あり、恐いだけのイメージが覆される内容もありますよ♪
今回の記事でも紹介しましたが、意外と賢い面があったりもするんですよね!
天敵の話に関しては、少し怖かったですけどね…。
皆さんも是非調べてみて下さいね。
ライターMISAKI