ハイエナと言えば、自分ではあまり狩りをせず、他の動物が狩った獲物を横取りして死肉を食らう、ある意味少しずる賢いイメージを持つ方もいるかと思います。
しかし、ハイエナはサバンナ界ではトップに入るくらい恐ろしい動物と言われているのです。
その最強度は、サバンナ界の王者ライオンと並ぶ程だと言われています。
さて、そんなハイエナの天敵や生態とはどういったものなのでしょうか?
今回はハイエナの生態や特徴、そして天敵についてまとめていきたいと思います♪
ハイエナってどんな生き物なんだろう?~生態と特徴について~
ハイエナは、食肉目ハイエナ科に属する動物の総称です。
生息地は、ハイエナ亜科とアードウルフ亜科で食肉目ハイエナ科を構成し、インド~アラビア半島を経て、アフリカ大陸全土に広く分布しています。
森林地帯などではあまり見かけないのですが、開けた森・サバンナ・湿原・藪地・砂漠地帯・岩場など、様々な環境に適応して生活しています。
エチオピアなどでは、標高4000m程の場所にも姿を現すそうです。
体長は約55㎝~180㎝、体重は10㎏~80㎏程あります。
種類によって大差はありますが、ハイエナ属のものは雄よりも雌の方が体格が良いです。
体の特徴としましては、後肢よりも前肢の方が長く、前半身がよく発達しており、後半身に向かって少し傾斜しているのが特徴です。
毛色は、褐色または灰褐色や暗褐色で、体や四肢には暗色の斑や縞模様が見られます。
首周りや背の前方の毛は長く、若干たてがみ状になっています。
食性は雑食性で、動物質・果実・植物質・昆虫・魚類・死肉など様々なものを食べていますが、アードウルフなどは、昆虫類を主に食べているとされています。
ハイエナは、力が強く顎も頑丈で太い骨でも簡単に噛みちぎる事が出来る事から、キツネやヤマアラシから始まり、シマウマ・ヌー・エランドなどの大型哺乳類を捉える事が出来ます。
時たま見られる、ライオンやヒョウが狩った獲物を横取りする場面が見られますが、それは稀な事で、ほとんどは自身で狩りを行います。
群れで行動するのは雌のみで、雄は基本的に単独行動をして縄張りを作っていきます。
平均寿命は10年~20年、飼育下では20年~30年程生きるとされています。
ハイエナって天敵いるの?~ハイエナの雑学~
ハイエナの天敵はあまり知られていませんが、ライオンのみと言われています。
ライオンの雌であっても雄であっても、一対一で対決すると確実に負けるとされています。
なので、ライオンから獲物を横取りする時も群れでしか行動しませんし、ましてや雄ライオンなんかに喧嘩を吹っ掛けると彼らは殺される事を分かってるので避けます。
ハイエナが近づいて来たらライオンが逃げるのは、ハイエナを怖がっている訳ではなく、ハイエナが多数の仲間を引き連れてくるため、数が多ければ勝ち目がないとしぶしぶ去っているのです。
ですが、ライオンが本気でキレて襲い掛かって来ればハイエナは負けてしまいます。
でも、ある意味そんな百獣の王と言われる天敵であるライオンの獲物を横取りするとは、中々肝が据わっていますよね…。
メンタルの強さでいえば、ハイエナの方が上なのかも知れませんね。
ハイエナについてのまとめ
今回はハイエナについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ハイエナの生態はもっと深く調べると沢山面白い情報が出てきますよ。
サバンナの動物番組なんかを見ていても必ず出てきますね。
ハイエナはパッと見ると可愛いのですが、獲物に食らいついている姿は野生肉食動物そのものです。
絶対にありえませんが、ハイエナの群れには絶対に遭遇したくないですね…。
ライターMISAKI