「ソレノドン」って知っていますか?
なかなか聞いたことのない名前ではないでしょうか。
ソレノドンは珍獣とされていて、面白いをしていると話題になっています。
今回は、可愛い顔をしたソレノドンについて、詳しく調べていきたいと思います。
ソレノドンとは?
「ソレノドン(Solenodon paradoxus)」とは、トガリネズミ目ソレノドン科ソレノドン属の哺乳類です。
ソレノドンは、キューバやドミニカ共和国、ハイチに分布しています。
ソレノドンは2種類に分かれます。
ドミニカ共和国やハイチなどに生息しているのは「ハイチソレノドン」で、イスパニョーラ島で生活しています。
キューバに生息しているのが「キューバソレノドン」で、アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園などで生活しています。
実は、キューバソレノドンは絶滅したとされていましたが、1970年に再発見されました。
キューバソレノドンはキューバで゛アルミキ゛と呼ばれていて、キューバの切手や記念コインになっています。
ソレノドンは6500万年前から姿を変えずに暮らしています。
骨格がほとんど変わっていないので、「生きた化石」ともいわれています。
ソレノドンという名前は「溝のある歯」という意味があります。
ソレノドンの形態
ソレノドンの大きさは、体長25~33センチで、しっぽの長さが17~25センチです。
体重は0.7~1キロになります。
体長は50センチぐらいまで成長するので、ソレノドンは一番大きな食虫類とされています。
ソレノドンの体の色は、背中が灰褐色で、お腹が黄色っぽい色をしています。
体は体毛で覆われていますが、しっぽは体毛がありません。
しっぽの色は灰色で、先が白色になっています。
ソレノドンはトガリネズミを大きくしたような見た目です。
鼻は軟骨質で突出しています。
この鼻がソレノドンの特徴です。
鼻は特殊な関節で作られているので、よく動きます。
前肢の爪は、指よりも長いくなっています。
ソレノドンは毒を持っています。
毒の含まれている唾液は、下顎第2門歯の基部にある腺から分泌されています。
自分の毒に対しての免疫は持っていないようです。
ソレノドンの生態
ソレノドンは熱帯雨林に生息します。
主に地表で活動しますが、木に登ることもできます。
夜行性なので、昼間は岩の隙間や木の穴などで休んでいます。
ソレノドンは前脚の爪で巣穴を掘ります。
ソレノドンの鳴き声は「キュー、キュー」「フィッ、フィッ」です。
性格は、かなり気性が荒いのだそうです。
ソレノドンの食性は動物食です。
昆虫や動物の死骸、果物などを食べます。
獲物を見つけると、高速で獲物に近づきます。
前肢で獲物を押さえつけて捕食します。
狭い隙間にいる獲物を捕まえる場合は、隙間に鼻を突っ込んで探します。
前肢の長い鉤爪で、獲物を引っ張り出したりします。
また、ソレノドンの唾液には毒が含まれています。
獲物を麻痺させて動けなくして、食べやすくしているのだそうです。
ソレノドンは1回に1~3頭の幼獣を産みます。
産まれて生数か月ほどは、母親と一緒に暮らします。
母親の乳首に噛みついて、引きずられながら移動します。
ソレノドンは最長で11年生きた記録があるそうです。
ソレノドンのについて まとめ
ソレノドンについて詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
ソレノドンは鼻が長くて、とても面白い顔をしています。
ソレノドンを見れば見るほど、可愛くてたまりません。
ソレノドンは生息数が激減していることが問題となっています。
ソレノドンはまだ謎が多く、ソレノドンの生態の研究などが日本とキューバで進められています。
今後、ソレノドンについて新しい発見が期待できそうですね。
(ライター 雲呑)