クワガタ好きの間では知らない人はいないオオヒラタクワガタ。

その勇ましい姿や負けん気の強さにはどこか心奪われるものがあります。

そんなオオヒラタクワガタの戦闘力や戦い方などまた、特徴や生態について詳しくお話します。

オオヒラタクワガタの特徴と生態

オオヒラタクワガタはヒラタクワガタ科に分類される大型のクワガタでマレー半島、スマトラ島、ニアス島、ボルネオ島、スラウェシ島、ペレン島、フィリピンに生息しています。

 

体長はオスが32~104㎜でメスは36.5~52.0㎜、中でもスマトラ産のものは特に大きくなるとされています。

 

ヒラタクワガタに特徴的な非常に攻撃的な性格をしており、オオクワガタやカブトムシなどの他の種にでも平気で攻撃を仕掛けて相手が逃げだすまで容赦をしないしつこさがあります。

大顎で挟む力はとても強く、大人の手であってもやすやすと皮膚を突き破る力を持っているので、安易に触るのは危険です。

スマトラオオヒラタクワガタ

スマトラオオヒラタクワガタはオオヒラタクワガタの中でも大型の種。またスマトラ島の中でも場所によって形状が異なる傾向にあり、ベンクール、パダン、リアウ、アチェ等があり基本的にはベンクールは内歯上がり、パダンは内歯中間~内歯下がりが多いものの、内歯上がりの個体も見られます。アチェは内歯下がりの傾向が強いと言われています。

 

価格は成虫ペアで1000~200000円程度、幼虫は1匹500~2000円で販売されています。

成虫の寿命は1~2年で、温度管理が必要。

寒さに弱く10℃以下にならないように、23~25℃前後が最適です。

世界最強のクワガタ!?スマトラオオヒラタクワガタ

福島で開催される世界最強のクワガタを決める大会、K1グランプリで、2017年はスマトラオオヒラタクワガタが3年ぶり2回目の優勝を果たしました。

決勝戦はスマトラオオヒラタクワガタとダイオウヒラタクワガタの対決になり、スマトラオオヒラタクワガタが大顎でダイオウヒラタクワガアを持ち上げて王座を奪還しました。

パラワンオオヒラタクワガタ

パラワンオオヒラタクワガタはヒラタクワガタの中では最も大型個体が存在する種で山地はインドネシアパラワン島が中心になります。

オスの大顎の形状は大型個体になるほど細く長くなる傾向があり、頭幅や体幅は大顎の長さと比例して広がり、体長は大型個体になると100㎜を超えるものも多数存在しています。

 

大顎の挟む力は見た目は細長くともかなり強く、大人の手であっても易々と皮膚を突き破る力を持っていて、スマトラオオヒラタクワガタと同じ程度。

 

安易に触ろうとすると挟まれる危険祭があり、放そうとすると益々力を込めて挟み込んでくるので容易にはナスことができなくなり、場合によっては大顎をペンチで切断しなければならなくなるほど。

 

性格は攻撃的で他の外国産ヒラタクワガタと比較した場合比較的穏やかであるとも言えます。

アルキデスヒラタクワガタ

アルキデスヒラタクワガタは少しマニアックなカテゴリーに属する種です。

山地はインドネシアのスマトラ島が中心になり、日本にも輸入されています。

 

遺伝子レベルでは日本のヒラタクワガタと近縁であるというより先述したスマトラオオヒラタクワガタやパラワンオオヒラタクワガタに近い種です。

オスの大顎の形状は短歯形、中歯形、長歯形と形状に差異が認められ、頭幅や体幅は共に広く体長は大型個体になると100㎜を超えるものも少ないながら存在しています。

 

大顎で挟む力は大変強く、大ヒラタクワガタの中でも最強クラスト言われます。

先述した2種のオオヒラタクワガタ同様非常に攻撃的な性格をしていて、他の種であっても攻撃を仕掛けていきます。

(ライター ナオ)