「キサントパンスズメガ」って知っていますか?

ダーウィンの蛾とも呼ばれているスズメガです。

 

キサントパンスズメガには不思議な力があるのだと言われています。

そこで今回は、キサントパンスズメガの不思議な力について、キサントパンスズメガの生態と共に詳しく紹介していきたいと思います。

キサントパンスズメガとは?

「キサントパンスズメガ」とは、マダガスカルに生息しています。

キサントパンスズメガの特徴はとても長い口吻です。

 

30センチ近くある口吻で植物の蜜を吸います。

「アングレカム・セスキペダレ」という植物の蜜を吸います。

アングレカム・セスキペダレとは?

アングレカム・セスキペダレとは、アングレカム属に属するマダガスカル固有の着生蘭です。

少し灰色がかった濃い緑色の葉っぱには、厚みがあります。

 

葉の先っぽは丸みを帯びて、割れています。

葉っぱの長さは、20~40センチで、幅は6~7センチです。

 

距の長さは20~35センチで、とても長いです。

ヨーロッパでの開花期は12~1月です。

薄い緑かかった白色の花を咲かせます。

キサントパンスズメガとダーウィン

キサントパンスズメガはダーウィンに予言されていた生き物なのです。

その話について詳しく説明していきますね。

 

マダガスカル島にのみ自生する蘭「アングレクム・セスキペダレ」には

とても長い距があります。

 

距とは、蜜をためる部分です。

当時マダガスカルに生息していた昆虫に、アングレクム・セスキペダレの距の先の蜜に届くものはいませんでした。

 

そこで、「長い距の蘭が生息しているからには、長い口吻の蛾もいるはずだ」とダーウィンは予測していました。

ダーウィンが死んだ後、この予言してから40年後に、ついに・・・!

 

マダガスカル島内でスズメガが発見されました。

このスズメガが「キサントパンスズメガ」です。

しかもダーウィンは、キサントパンスズメガを予言していた時に、その蛾の口吻の長さも28センチと発言していたそうです。

キサントパンスズメガとアングレクム・セスキペダレの共進化

ダーウィンはこう述べています。

アングレクム・セスキペダレは距がどんどん進化しました。

 

これは、確実に昆虫に花粉を運んでもらうためです。

アングレクム・セスキペダレの蜜を独り占めできるようにキサントパンスズメガの口吻はどんどん長く進化したということです。

これを共進化といいます。

キサントパンスズメガの不思議な力について

キサントパンスズメガとアングレクム・セスキペダレの関係は深いものがあると思います。

アングレクム・セスキペダレのためにキサントパンスズメガが存在し、キサントパンスズメガのためにアングレクム・セスキペダレが存在しています。

 

どちらも互いがいないと生存していけません。

もしかしたら、キサントパンスズメガの不思議な力で、アングレクム・セスキペダレのために口吻を長く伸ばしたのかもしれませんね。

 

そして、当時発見されていなかったキサントパンスズメガを予言したダーウィンもとてもすごいですが、キサントパンスズメガの不思議な力でダーウィンを引き寄せたのかもしれませんね。

どうやらキサントパンスズメガには、不思議な力があるようです。

キサントパンスズメガの不思議な力についてのまとめ

キサントパンスズメガの不思議な力について、キサントパンスズメガの生態と共に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

とても長い口吻を持つキサントパンスズメガ。

 

キサントパンスズメガにダーウィンの思いが届いたのでしょうか・・・。

とても不思議ですね。

 

それともダーウィンがすごいのか・・・。

どちらにしてもキサントパンスズメガは、アングレクム・セスキペダレのための蛾なのだということがわかりました。

(ライター 雲呑)