小さな体なのに、その体から発せられる臭いは強烈で…臭い。
洗濯物に付着したりベランダや玄関から侵入してきて、見つけても刺激すると強烈な臭いを出すのでどうしたらいいものか困りますよね。
標準和名は『カメムシ』ですが、別名では『クサムシ』や『屁こき虫』とも言われています。
ちなみに英名でも『Stink bug』と名付けられていて、臭い虫と言われています。
世界中で悪評の高いカメムシですが、カメムシにハーブって効くのでしょうか?
今回はカメムシの生態や特徴、そしてハーブが効くのかどうかについて紹介していきたいと思います。
カメムシが出す臭いの効果
カメムシのあの臭いを最も嫌う生物は人間では無くアリと言われています。
アリはカメムシを捕食するので、カメムシはそれを防ぐために臭い匂いを出すようになったそうです。
カメムシが出す臭いはアリが出す警戒フェロモンによく似ていて、反射的にアリは警戒態勢に入るんだそうです。
そもそも昆虫のコミュニケーション方法はフェロモンと言う匂いを利用していて、カメムシが匂いをゆっくり放つ場合は仲間に『集まれ!』と言っていて、一気に放つ場合は『危険だから逃げろ!』と訴えています。
同じ物質を用いながら、濃度や放出の仕方によって全く異なる信号になっているわけです。
カメムシの生態と特徴
カメムシはカメムシ目カメムシ亜目に属する昆虫のうち、カメムシ科など陸生昆虫の総称です。
カメムシは幼虫から蛹を経ずして直接成虫になる『不完全変態』というものです。
この不完全変態の昆虫の中では最も種類が多く、最も繁栄しているとされています。
現在1150種類以上いて、約20科に分類されています。
生息地は日本各地に幅広く分布していて、山地から農耕地などを生活環境にしています。
体長は約14mm~18mm程度の大きさです。
体の特長としましては、頭部は先端が尖った三角形で前胸は左右に張り、翅に覆われた胴体は後ろすぼみになっているので、全体的に見ると五角形の底を引き伸ばしたような形をしているのが特徴です。
細長い触角を持っていて、複眼は頭部の基部の左右に突き出ています。
口はストローのような形をしており、普段は頭の下側に折り込まれています。
カメムシの卵は円筒形になっていて、上端が丸いフタになり片端に蝶番があるものが多いです。
食性は植食性で、葉や茎や果実などにストロー状になっている所を差し込み、植物の細胞の中にある原形質などの液を吸収しています。
中には肉食性のものもいて、様々な昆虫を餌にしていて、大型動物から吸血するものもいます。
カメムシにハーブは効くのか?
カメムシの駆除の方法は様々あり、唐辛子や瞬間冷却スプレーを使う方法などがあります。
その中にハーブを利用した駆除方法もあるんです。
カメムシは香りの強い植物を苦手とする習性があるので、ハーブ類の植物を植えて置くとカメムシ除けに効果があると言われています。
作物を育てている方は、直接ハーブエキスを作物に吹きかけておくと良いそうですよ☆
玄関先やベランダなどにハーブ類が植えてある鉢植えを置いておくと良いでしょう!
しかし、注意しなければいけない事が一つあります。
もし、住んでいる地域にマルカメムシが発生している場合はハーブ類の植物を避けた方が良いです。
マルカメムシはハーブ類などの香りを好むようで、逆に寄せ付けてしまう恐れがあるからです。
カメムシの種類を理解し、ハーブ類が効く相手なら是非ハーブで対策して下さい♪
カメムシについてのまとめ
今回はカメムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
カメムシ対策は他にもあるので、自分にあったやり方を見つけて下さいね。
ライターMISAKI