園芸やガーデニングを楽しむ方にとっては最大の天敵となるアブラムシ!
小さくて無数に集まる所を見ると鳥肌が立ちますよね…。
アブラムシは植物の栄養を吸うだけでなく、植物を病気にしてしまう厄介な虫です。
強い繁殖力を持っているので、駆除を怠ると一気に植物がダメになってしまいます。
さて、そもそもアブラムシはどこからやってくるのでしょうか?
今回はそんなアブラムシの生態や特徴、そして彼らがどこからやってくるのかについて紹介していきたいと思います。
アブラムシの生態と特徴
アブラムシはカメムシ目のアブラムシ上科に属する昆虫の総称です。
別名『アリマキ』と呼ばれていて、身を守る力の弱いアブラムシは、甘い排泄物を出してアリを味方につけて外敵から身を守ってもらう習性を持っている事から、この別名が付けられています。
種類数は大変多いと言われていて、全世界で3000種、日本では名前が付いているものだけでも700種以上が存在しているそうです!
年々分布域は拡大していて、暖かい地域などでは冬期でも活動しています。
体長は約2mm~4mm程の大きさです。
集団で行動して複数の植物に寄生するものと、特定の植物のみに寄生するものとがいます。
発生時期は基本的に1年中植物に寄生している害虫で、特に3月~10月に掛けてが多く見られます。
繁殖数が一気に増えるのは、4月~6月と9月~10月の気候が穏やかな時期に増えます。
晴天が続いたり、日当たりや風通しが悪い環境では特に発生しやすいです。
アブラムシの雌は単為生殖という、雌だけで子供を産むことが出来るようになっています。
春~秋ごろにかけては、毎日のように卵を産み、卵も10日程で孵化します。
アブラムシの代表的な天敵は、ナナホシテントウ・ナミテントウなどのテントウムシ類、クサカゲロウ・ヒラタアブの幼虫などです。
テントウムシは肉食系と菌食性と草食性の三つに分けられるのですが、アブラムシを捕食してくれるのは肉食系のテントウムシです。
作物を育てているビニールハウスなどに肉食系のテントウムシを放して置けば、アブラムシを駆除する手助けになってくれますよ☆
アブラムシはどこからやって来るのか?~アブラムシの雑学~
皆さんは日本に発生するアブラムシがどこからやってきているのか知っていますか?
南方系の種に限っては広域移動を行うものもいて、4月から6月に東南アジア方面から気流に乗って飛来して野菜や果樹新芽の茎上や葉の表面・裏面に寄生し始めます。
9月から11月に掛けては野菜・果樹から移動して越冬せずに死滅します。
アブラムシは翅があるものが飛んできて、翅の無い子供を産みつけていきます。
そしてその場の餌が無くなると、次は翅の無いものが翅のある子供を産みます。
そのようなサイクルでアブラムシはどんどん繁殖していくのです。
アブラムシは大変器用な昆虫で、状況に合わせて産み分けをする事が出来るんです!
アブラムシ駆除
アブラムシの駆除に一番効くとされているのは、やはり天敵を側に置くことです。(天敵については生態と特徴の部分を参照して下さい。)
次に、牛乳スプレーを散布する事です!
やり方は非常に簡単で、牛乳を霧吹きに入れて直接アブラムシに吹きかけるだけです。
しばらく乾燥させた後は、匂いが気になると思うので水を吹きかけて牛乳を洗い流して下さい。
次に、紙テープで取り除く事です。
一匹一匹駆除していくのは大変なので、テープを使って一気に駆除しちゃいましょう。
アブラムシについてのまとめ
今回はアブラムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
園芸やガーデニングをされている方は、アブラムシが発生しないように十分気を付けましょう。
ライターMISAKI