日本人の苦手な昆虫ナンバーワンといっても過言ではないゴキブリたち。

彼らは一体いつ活動しているのでしょうか?冬眠はするのでしょうか?

頻繁に見かけるようになるこれからの時期を前にゴキブリの活動について詳しくお話していきます。

ゴキブリの種類

世界には3000~4000種ほどのゴキブリが生息していると言われています。

日本でも9種類ほどのゴキブリが確認されていますが、一般的に私たちが暮らしの中で目にすることの多いゴキブリは3種類ほど。

一般家庭で見られるのはクロゴキブリ。屋外のごみ置き場などに住み、コンクリートの割れ目やマンションのごみ置き場の中、民家の床下、公園などの樹木の隙間、マンホールのふたの裏等外の環境に多いのが特徴です。

 

飲食店などではチャバネゴキブリが見られます。体長は12㎜程の小型のゴキブリで、原産国は東南アジアと言われています。

越冬することはできませんが、環境さえ良ければ驚異的な繁殖力で増え続けます。

 

日本のゴキブリの中で最も個体数が多いと考えられているゴキブリです。

そして、在来種のヤマトゴキブリ。ゴツゴツしていて、少し小型なのが特徴的です。

冬は休眠することが出来る特性を持っており、青森県~岡山県にかけて生息しています。

ゴキブリの生態

ゴキブリは3億8000年も前から地球上にいる大先輩!!??にも関わらずここまで忌み嫌われる存在になってしまったのは、もともと森林で暮らしていたゴキブリが、楽をしようと人間の暮らしの中に侵入してきたから・・・。

 

どこそこ構わず、トイレでも台所でも下水道でも排水溝でも、とにかく節操なくあちこち歩き回る習性が私たち人間には許せないわけです。

ゴキブリは雑食性で、動物性のものから植物性のもの、もちろん腐敗したものも大好物。そして極めつけは水のあるところも大好き。

 

卵から幼虫、そして成虫へと不完全変態するゴキブリは5~7回の脱皮を経て成虫になります。

しかし、中には1~2年かけて成虫になるものもいて、種類によって成長の過程は様々。

 

日本の家の中に出てくるゴキブリはおおむね10~40㎜サイズのものが多く、その種類はチャバネゴキブリやヤマトゴキブリ、クロゴキブリと言われるもの。

このうちチャバネゴキブリはものすごい速さで成長します。つまり繁殖力が半端ないということ。

 

ただ、寒さに弱く、人前にあまり出てこないのでオフィスビルなどの一年中暖かい場所の隠れたところで生きています。

チャバネゴキブリは卵が孵化するまで15~30日、幼虫期間はたったの2か月ほどで成虫になって、2~3か月ほど生きます。

 

この間に産卵をしますが、一回の産卵で18~50個、一年では3~7回の産卵をするというのだから、そのサイクルの速さと増えていくゴキブリのスピードを思うと吐き気がしてきます。

 

一方、クロゴキブリは寒さに強く、木造の日本家屋やコンクリートのアパートなどに生息し、人前に出てきやすいタイプのゴキブリです。

孵化するまで2か月、幼虫期間は約1年、寿命は1年半ほど。産卵は1年で20~30回行い、その数は30個ほど。

どちらにしても短めのサイクルでゴキブリたちは繁殖していくわけです。

ゴキブリの活動時期

ゴキブリたちを家の中で目撃するようになるのは春から秋にかけてです。

つまり、その時期がゴキブリたちの活動時期ということになり、にはその忌まわしい姿を見かけることはほとんどありません。

その間、ゴキブリたちは一体どうしているのでしょう。

 

実は姿は現さずとも冷蔵庫の裏や、機械モニターなどの裏側でしっかりと暖をとって生きていることも。

ゴキブリは-5~-10℃以下になると死んでしまいます。

 

また、7℃以下では成長できなくなり、数日または数か月で死亡してしまいます。

しかし、それ以上の温度がある場所を見つけた場合は、しっかりとそこで命を繋いでいるのです。

(ライター ナオ)