皆さんはピーコックスパイダーという蜘蛛をご存知ですか?
『スケルトラス(骸骨風)』や『スパークルマフィン(きらきらマフィン)』などとも呼ばれています。
彼らは、動物界で並ぶものがないほどの華やかな歌とダンスのショーで知られているのです。
今回はそんなピーコックスパイダーの生態や特徴などについて紹介していきたいと思います!
ピーコックスパイダーってどんな蜘蛛なの?~生態と特徴~
現在蜘蛛の種類は全世界に3,5000種類もいると言われていますが、その中でもピーコックスパイダーは世界で最も美しい蜘蛛と言われています。
生息地は主にオーストラリアに多く生息していて、森林などで生活しています。
オーストラリアでは現在53種程が見つかっていて、まだまだ新種が見つかるだろうと言われています。
ピーコックスパイダーは世界の中でも限られた場所にしか生息しておらず、日本には生息していません。
日本に生息している蜘蛛で一番ピーコックスパイダーに近い種はハエトリグモと言われています。
体長は1㎝にも満たない超小型サイズの蜘蛛で、雄だけが綺麗な体色を持っていて雌は地味な色をしています。
腹部のイエロー・レッド・ブルー・グリーンの派手な色は実は薄い幕に描かれた模様で、普段は腹部を包み込むように閉じている為、腹部の色が派手なように見えています。
幕を広げると横に少し長めの楕円形をしており、腹部側面に畳まれていて見えなかった淡いイエロー部分が露出してさらに美しくなります。
大きな目が特徴的で非常に視覚が発達しており、運動性能が高く一瞬で移動する事が出来ます。
食性は昆虫食で、主にハエなどの小型の虫を食べて生活しています。
一定の場所に巣を作る事はなく、常に獲物を探し求めて徘徊しています。
ピーコックスパイダーの求愛行動はダンス?
発情期に入ると雄は雌に求愛行動をし始めます。
その求愛行動というのが、1対の足を上に真っすぐ掲げてお尻も捲り上げてフリフリ揺らしてダンスをし、カラフルで目立つ体を雌に見せつけます。
雌はその行動に気を取られ、気に入れば無事に交尾と発展するのですが、この求愛行動にはいくつもの危険が伴うのです。
まずこんな目立つ行動をすれば天敵に見つかる可能性も高くなるわけで、求愛ダンス中に天敵にやられてしまう事も度々あるんだとか…。
さらには、気に入った雌に必死に求愛ダンスをして雌が寄って来て成功か?!と思いきや、雌に捕食されてしまう事もあります。
ピーコックスパイダーの雄は数々の危険を承知しながらでも、繁殖期には子孫を残さなければいけないので、命がけで行っているのです。
そして、雌が雄を気に入る条件としては特に求愛ダンスは関係無いとも言われています。
ただ雌がその雄を気に入るかどうかにかかっていると言われています。
これがもし本当だとすれば、雄の命がけの求愛ダンスとは一体なんの為なのか…。
結局人間界と同じでイケメンだけが勝ち残れる世界という事なんでしょうか。
ピーコックスパイダーについてのまとめ
今回はピーコックスパイダーについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
こんなにカラフルで綺麗な蜘蛛は中々日本で見る事は出来ないですよね。
ピーコックスパイダーの生態や習性などについては、詳しい事が分かっていないらしく、まだまだ研究段階なんだそうです。
まだ知られていないピーコックスパイダーの生態が分かってくるかも知れませんね!要注目です!
ちなみに、ピーコックスパイダーのキッレキレのダンスは動画で見る事が出来るので、興味がある方はそちらも見てみて下さいね♪
ライターMISAKI