スナメリという可愛らしい海の生きものを知っていますか。
ジュゴンのようですがジュゴンとは違うかうぃい生き物、スナメリについて詳しくお話します。
スナメリの特徴
スナメリはネズミイルカ科スナメリ属に分類される小型のイルカです。
主に海水域に生息しますが、淡水である中国の揚子江に生息する個体群も見られ、中国では長江の豚とも呼ばれています
アジアの沿岸海域、特にインドや中国、インドネシア、日本の沿岸に生息しています。
兆候では淡水に生息する特異的な個体群がおり、日本沿岸では銚子沖、瀬戸内海などでの生息が確認されています。
口吻の突出はほとんどなく、噴気孔の後ろにわずかな陥没が見られます。
背ビレもほとんどなく、背面の真ん中の線状の皮膚が盛り上がった隆起が尾ビレ間際まで続きます。
尾ビレの両端は尖っていて、中央にはっきりとした切れ込みがあります。
スメナリの頭骨の稼働範囲は広く、マイルカ等が上下に5°程度しか動かないのに対し、スナメリは40°前後まで動かすことが可能です。
成体は全身が明るい灰色で生まれた直後は背の隆起付近は灰色で大部分は黒いのですが、4~6ヵ月くらいになると全身灰色になります。
成体の体長は1.5~2m、体重は50~60kgで、クジラ類では最も小型の種の一つになります。
オスは4~9歳で、メスは3~7歳でそれぞれ性成熟します。
食性は肉食で魚類、甲殻類、頭足類など食べられるものであればなんでも食べます。
スナメリの生息数
スナメリは中国・兆候流域では絶滅が危惧されていますが、その他の生息域では絶滅危惧種のリストに載せるための十分なデータがありません。
大河に棲息したり、加工や海岸近くに止まるという性質の為、毎年多数のスナメリが漁網などによって混獲されています。
1970年代後半に行われた少佐結果と1999~2000年にかけて行われた調査結果を比較すると生息数も生息域も減少していることがわかります。
多くの専門家は生息数は数十年にわたって減少し続けていると考察しています。
日本では水産資源保護法施行規則第一条に基づいて保護されていて、採捕することは禁止されています。
また、1930年に広島県竹原市高崎町阿波島周辺のスナメリクジラ回遊海面が天然記念物指定されています。
日本のスナメリ
日本ではいくつかの水族館でスナメリと見ることができる他、九州の有明フェリー戦場から、また近畿の南海淡路ライン船上からも見ることができます。
スナメリを見ることができる水族館としては山口県下関市にある海響館では有明海の小さいスナメリを飼育していますが、成体になってもサイズがとても小さく人間の子供位と言われています。
また、広島県廿日市市の宮島にある宮島水族館のスナメリは観覧者とのコミュニケーションが好きなのが特徴。
その他南知多ビーチランドやのとじま水族館、マリンワールド海の中道、鳥羽水族館、天草イルカワワールド等があります。
鳥羽水族館は1963年から飼育に取り組み、その飼育歴は長く、水族館内で16頭以上のスナメリの出産を成功させています。
また宮島水族館ではスナメリの生息水槽の中に水槽ライブカメラを設置してスナメリたちの様子が良く分かるようになっています。もちろんエサやりや水槽内の掃除の様子も見られるのでたっぷり楽しめます。
宮島水族館は世界遺産に登録されている厳島神社付近にある中国地方有数の水族館です。
大阪にある海遊館では大阪湾のスナメリの調査をしてはいるものの、海遊館自体で飼育することはしておらず、港などでなら偶然見かけることがあるかもしれません。
皆さんもぜひ機会があったら可愛らしいスナメリの姿を水族館に除きに行ってみてくださいね。
(ライター ナオ)