皆さんはマルハナバチという蜂をご存知でしょうか?
蜂と聞いたら攻撃性があり恐くて危険というイメージを持つ方も多いかと思います。
しかし、彼らはこちらから何もしない限り攻撃してくる事は無い温厚な蜂なんですよ☆
マルハナバチは感情を持つ蜂と言われていますが、どういう事なんでしょうか?
今回はそんなマルハナバチの生態や特徴などについて紹介していきたいと思います。
マルハナバチって一体どんな蜂?~生態と特徴について~
マルハナバチはミツバチ科ミツバチ亜科の昆虫です。
世界では約500種類のマルハナバチが知られていて、そのうち日本では15種類生息していると言われています。
本来日本には生息していなかった蜂で、ヨーロッパからやって来た外来種です。
マルハナバチの仲間の中には、植物の蜜を吸って枯れさせてしまう事から日本の侵略的外来種ワースト100に入っているものもいるようです。
生息地はアジア中央部の草原地帯に分布の中心を持ち、ヨーロッパ・東アジア・東南アジア・南北アメリカ大陸にも分布しています。
日本では、北海道から九州まで広く分布しています。
体長は1㎝~2㎝程度の大きさで、体の色は黒色・橙色・赤褐色・黄色・白色などです。
マルハナバチの姿は分かりやすく言うとミツバチによく似ていて、全体的に丸みを帯びており毛深く、ミツバチよりはやや大きめです。
体毛が長いので花粉を集める時に効率良く、温帯地帯の虫媒花の送粉者として非常に重要な存在となっています。
習性もミツバチとよく似ており、女王バチのみが産卵を行う社会生活を送っており、交尾を済ませた女王バチのみが越冬をし翌年の春には単独で巣作りを開始します。
ただ、巨大な巣は作らず小さめの巣の中で家族生活をします。
性格は他の蜂と比べても穏やかな性質で、人間に対して強い攻撃性を持つ事はありません。
しかし、刺激を与えたり触ったりするむやみに巣に近づいたりすると稀に刺す事はありますが、毒性は低いので危険はありません。
ただ蜂なので刺されるとかなり痛むようです…。
マルハナバチの面白い行動としては、夏場の暑い時期になると巣の回りに成虫が集まり羽を震わせて巣の中に風を送る行動をします。
巣の中の温度が高温になりすぎると、花粉で作った巣が溶けてしまったり幼虫が死んでしまうので、この様な行動を取るんだそうです。
マルハナバチは頭が良い?感情を持っている?
最新の研究によればマルハナバチの知能は相当高く、複雑な問題に柔軟に対応出来ると言われています。
彼らを使って実験をした結果、砂糖に紐を括り付けて置いておくと紐を引っ張って砂糖を巣の中に持って行こうとしたそうです。
他にも、黄色い玉を目的地に運んだら砂糖水を貰えるゲームをしたところ、教え込んだら目的地にしっかり玉を運んだんだそうです!
マルハナバチの脳は数センチととても小さいですが、学習能力はかなりあるみたいですね☆
さらにロンドンの研究では、ミツバチがマイナスな感情を持つことは知られていましたが、マルハナバチには喜びを表す感情を持っている事が分かりました。
水を与える餌付け場所に色の付いたプレートを置き、青色の時は砂糖入りの水を、その他の色の場合は普通の水を与える事を繰り返しました。
その結果、青色のプレートが表示されている時は飛ぶ速度が速まり、喜びを体で表現していたんだそうです!
小さな生き物ですがしっかり感情や考える力を持っているんですね♪
マルハナバチについてのまとめ
今回はマルハナバチについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
蜂の生態は調べれば調べるほど面白いので、興味がある方は是非様々な資料を参考に観察してみて下さいね。
ライターMISAKI